2023年3月18日土曜日

18- 海洋放出水 希釈設備、きょうから稼働 放出基準など確認

 福島第1原発で発生する処理水の海洋放出方針を巡り、東電は処理水を薄めて放出する設備のうち、処理水の濃度を測定したり、確認したりする設備を17日から本格運用すると発表しました。濃度を確認した処理水放出決まるまでタンク内にとどめておくということです
 それは海洋放出について地元の理解がまだ得られていないので当然ですが、地元との交渉は進んでいるのでしょうか。東電だけでは解決できないのであれば国の出番ですが、国はどういう意向なのでしょうか。
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処理水測定設備、きょうから稼働 放出基準など確認
                            福島民友 2023/3/17
 東京電力福島第1原発で発生する処理水の海洋放出方針を巡り、東京電力は16日、処理水を薄めて放出する設備のうち、処理水の濃度を測定したり、確認したりする設備を17日から本格運用すると発表した
 試運転を除き、処理水放出関連の設備が稼働するのは初めて。原子力規制委員会の使用前検査が15日付で終わった。運用する設備は「K4」と呼ばれるエリアにあり、容量1000トンのタンク30基で構成している。
 タンク群には、すでに約9000トンの処理水が入っている。17日からは処理水の濃度を均一にするためにかき混ぜたり、放出の基準を満たした濃度かどうかを確認したりする。
 東電は濃度を確認した処理水について、放出開始時期が決まるまでタンク内にとどめておく。東電によると、かき混ぜて濃度を均一にするには6日間、濃度測定には2カ月程度かかるとしている。
 東電は運用を始める設備以外に、処理水をためているタンクをつなぐ配管などの移送設備や、海底トンネルなどの関連設備の整備を進めており、整備が完了次第、使用前検査を受けているという。
 東電によると、使用前検査については「全体の6割程度進んでいる」としている。


福島第一原発の処理水放出へ 一部設備運転開始
                     テレビ朝日系(ANN) 2023/3/18
福島第一原発で初めてアルプス処理水を海に放出するための設備の一部が運転を始めました。
 政府と東京電力は原発にたまり続ける処理水をこの春から夏にかけて海に放出する計画で、放出に向けた設備の一部は15日、原子力規制委員会の検査に合格し、17日から運転を始めました。
 運転を開始したのは約9000トンの処理水をかき混ぜ、濃度を均一にしてトリチウム以外の放射性物質が基準値未満になっているかを測定する設備です。
 今後2カ月ほどかけて処理水の測定を進めるということです。