2023年3月30日木曜日

30- 廃炉研究機構、今夏以降も存続 福島第1原発の事業延期に対応

 福島第1原発の廃炉に向けた研究開発などをする「国際廃炉研究開発機構」は29日、23年7月末までと定款で定めていた存続期間の条文を削除すると発表しました。定款では存続期間を、廃炉に関する主要な試験研究が完了する予定の設立10年後までと定めたということですが、試験研究はまだ緒に就いたかどうかの段階の様に思われます。
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廃炉研究機構、今夏以降も存続 福島第1原発の事業延期に対応
                            毎日新聞 2023/3/29
 東京電力福島第1原発の廃炉に向けた研究開発などをする「国際廃炉研究開発機構(IRID)」は29日、2023年7月末までと定款で定めていた存続期間の条文を削除すると発表した。臨時総会での決定を経て、法律に基づく定款変更認可申請を西村康稔経済産業相あてに29日提出した。22年中の開始予定だった2号機の溶け落ちた燃料(燃料デブリ)の取り出しが23年度後半に延期されるなど、IRIDが関わるプロジェクトが残っており、存続する必要があると判断した。

 定款では存続期間を、廃炉に関する主要な試験研究が完了する予定の設立10年後までと定め、23年7月末がそれに当たる。今後の存続期間については、関係プロジェクトのめどがついてから改めて総会で議論するという。【吉田卓矢】