2023年3月8日水曜日

08- 電気ケーブルに過大張力 高浜原発4号機トラブル 関電

 高浜原発4号機が自動停止した問題で、関電は7日、制御棒を動かす装置につながる電気ケーブルに他のケーブル群の過大な重力がかかったことで端子の接触不良を起こし、電流値が低下し、制御棒1本が落下したことが原因と推定する報告書を原子力規制委に提出しました。
 それとは別に、制御棒48本のうちの1本の落下で原子炉が全停止したのは正常の対応だったのでしょうか。
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電気ケーブルに過大圧力 高浜原発4号機トラブル 関電
                             時事通信 2023/3/7
 関西電力高浜原発4号機(福井県高浜町、出力87万キロワット)が自動停止した問題で、関電は7日、原因や対策をまとめた報告書を原子力規制委員会に提出した。
 制御棒を動かす装置につながる電気ケーブルに過大な圧力がかかったことで、電流値が低下し、制御棒1本が落下したことが原因と推定した。
 関電によると、4号機は1月30日、原子炉内で中性子が急減したとの警報が出て自動停止した。関電は、中性子を吸収して核分裂反応を抑える制御棒48本のうち、3本の電気ケーブルで電流の低下を確認。原子炉格納容器の貫通部にある電気ケーブルに、約90キロの別の電気ケーブルの束が覆いかぶさっていたことで、接触不良が起きたとみられる。
 今後、電流低下が認められたケーブルを予備用のものに切り替え、覆いかぶさっていたケーブルの不要部分を切るなどの対策を取る。


高浜4号機自動停止、電気系統の故障が原因と推定
                             産経新聞 2023/3/7
営業運転中の関西電力高浜4号機(福井県高浜町)で今年1月、原子炉内の中性子量が急減し自動停止したトラブルで、関電は7日、核分裂反応を抑える制御棒の駆動装置に電気系統の故障が発生したことが原因と推定し、原子力規制委員会に報告した。再稼働の時期は未定という。
制御棒は上下2つの「ラッチ」と呼ばれる電動爪で保持されているが、関電がトラブル後に部品調査をメーカーに依頼したところ、ラッチを動かす電気系統で電流値が低下する異常があったことが判明。制御盤に異常はなく、原子炉格納容器につながる電気ケーブルの接触不良が原因と推定した。
関電は今回のトラブルを踏まえ、ケーブルの保守点検や敷設時の注意事項を社内マニュアルにまとめる方針。