2023年1月13日金曜日

県外の中間貯蔵施設を1日も早く確定を と杉本福井県知事

 関西電力の森望社長は12日、福井県庁で杉本知事と面談し、今年の末を期限としている使用済み核燃料の中間貯蔵施設の県外候補地確定について、「決意を新たに国や電事連と連携して、あらゆる可能性を追求して全力を尽くしていく」と述べました。
 これに対し杉本知事は「年末まで待たずに一日も早くとにかく結論を出してほしい」と強く求めました。
 これは長年の懸案で一向に進展しなかった案件です。解決できないのであれば原発再稼働は無理で諦めざるを得ません。
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関電社長 候補地に言及せず 中間貯蔵施設(福井県)
                         福井放送(FBC) 2023/1/12
関西電力の森望社長は12日、県庁で杉本知事と面談し、今年の末を期限としている使用済み核燃料の中間貯蔵施設の県外候補地確定について、「決意を新たに国や電事連と連携して、あらゆる可能性を追求して全力を尽くしていく」と述べた。今年の末を期限としている中、具体的な選定の状況については「確定に向け、関係先のキーパーソンに自ら働きかけている」との報告にとどめた。(1月12日)
これに対し杉本知事は「年末まで待たずに一日も早くとにかく結論を出してほしい」と強く求めた
森社長は面談後に報道陣から「少しは前進していると捉えていいのか」と問われると「努力はしている」と述べ、進捗についての明言を避けた。
日本原電の村松社長も同日、杉本知事と面談し、去年12月に再稼働に向けた審査が再開された敦賀原発2号機について、新たな業務プロセスに基づいて取り組んでいくと説明した。


【原発】中間貯蔵施設 杉本知事「1日も早い計画地確定を」と社長に注文
                           福井テレビ 2023/1/12
関西電力は使用済み核燃料の搬出先となる「中間貯蔵施設」について、「年内に県外の候補地を確定させる」としていますが、きょう森望社長と面談した杉本知事は「年末まで引っ張らず1日も早く確定してほしい」と注文をつけました。
関西電力の森望社長はきょう、新年のあいさつのため杉本知事を訪ねました。
森社長
県外での中間貯蔵施設の設置は、弊社の最重要課題のひとつ。期限までに計画地点を確定できるよう、不退転の覚悟で取り組んでいく
その上で森社長は「実務レベルで調整・検討作業を進めている」と説明しましたが、具体的な進捗状況の報告はありませんでした。

これに対し、杉本知事は。
杉本知事
「きょう時点で確定した地点をお示しいただけなかったのは残念。1年を完全に切っているし、1年あるという考えではおぼつかない。年末まで引っ張っていると物事は進まないので、1日も早く計画地点確定の報告をしてほしい
中間貯蔵施設の候補地確定をめぐっては、関電側が2度にわたって期限を守れなかった経緯があります。
今回、もし「年内」に候補地を確定できなければ、福井県との約束で運転40年を超える美浜3号機、高浜1、2号機の運転をしないことになっています。