東電は22日、福島第1原発1号機格納容器への注水を1時間当たり3トンから4トンに増量しました。汚染水発生量は変わらないということです。
デブリの冷却はクローズドシステム(完全循環システム)なので、放射性物質(トリチウムを除く)をアルプスで除去し、冷却装置で水温を下げて全量を循環させています。
注水量を増やしても汚染水の発生量が変わらないということは、その分が地下水中に漏れて近傍の海底に流れていることを意味します。
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福島第1原発 1号機格納容器で注水増量 2月の地震後、水位低下
河北新報 2021年03月24日
東京電力は22日、福島第1原発1号機格納容器への注水を1時間当たり3トンから4トンに増量した。2月13日の福島沖地震後に格納容器の水位低下が続き、内部に残る溶融核燃料(デブリ)の冷却に支障を来しかねないと判断した。
1号機格納容器の水位は元々約1・9メートルあったが、22日までに約1メートル下がった。デブリの冷却は維持されており、原発敷地外への影響は生じていない。注水を増やしても汚染水発生量は変わらないという。
水位低下は地震で格納容器の損傷部が広がったためとみられる。同様に水位低下が確認された3号機は安定状態に変わったという。