2013年5月27日月曜日

「震災復興プロジェクト」さんからの投稿記事

 25日付けで震災復興プロジェクト」さんより、「基本文書」のページに長文のコメントをいただきました。同ページは普段皆さんがあまりご覧にならないところなので、投稿記事ということで紹介させていただきます。

 なお震災復興プロジェクト」のホームページ(HP)URLは下記のとおりです。
 (クリックすれば同HPにジャンプします)
 HPを拝見すると「福島原発付近最終処分場」と「津波記念公園」の建設に向けて取り組んでおられ、きわめて専門性の高い活動をしておられます。
 HPの左側の「要望書」の下の枠をクリックすると、「要望書」、「直筆署名」、「WEB署名」などのタイトルが表示されるので青字の部分をクリックすれば「要望書」や「直筆署名用紙」などが表示されます。「WEB署名」を選択すればパソコン画面上で署名もできるようになっています。
 
 以下に投稿記事を紹介します。
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こちらは震災復興プロジェクトです。

以下の内容で国や自治体に呼びかけていきます。
 自治体からは東電が放射性廃棄物を引き取らない場合は訴え強くその責任を問うた内容よびかける内容です。
 呼びかけはあの東電株主代表訴訟からです。

 我々もがんばりますので、頑張ってください。
国への要望書

 環境省は、高度に汚染されている、福島第一原子力発電所付近に、きわめて大規模な中間貯蔵施設設置構想を発表し、地元自治体と折衝をしています。
 同時に環境省は、
 ・汚染廃棄物が多量に存在する栃木、茨城県などの自治体に、都道府県別に最終処分場を設置、
 ・福島以外の都道府県では最終処分場、福島では中間貯蔵施設ができるまでの期間として仮置き場設置を進めています。
 ・比較的低線量廃棄物は、既存の一般廃棄物処理施設を利用した処分と、土木資材への混入利用を進めています。
 福島の大規模な中間貯蔵施設構想は以下の点において妥当ですが、妥当でない点があります。
 <妥当な点>
 ・回収、処分すべき放射能汚染物質を2000万トン以上と大量の汚染物質の回収が必要と見積もっていること
 ・もっとも汚染されている、福島第一原子力発電所付近に、大規模施設を作ること
 ・もっとも重量・容積が大きい土壌に関して、合理性が乏しい焼却・減容・利用ではなく、土壌をそのままあるいは乾燥処理しただけでの保管を構想していること
 <妥当でない点>
 ・「最終」とすべきところを「中間」施設としていること
 ・「処分・管理施設」ではなく「貯蔵」としていること
 ・構想として提示した内容は、「回収、処分、貯蔵・管理」施設である。あたかも、目的が一時的な貯蔵であるかのように見せて、住民と社会を偽る名称である。偽りを含んで正しい処分はできません。偽ることは、住民を軽視、蔑視し、健全な社会運営を阻害するものです。
 放射能は減らすことはできず、放射性廃棄物処分とは、集めて管理することです。
 各地に作っている貧弱な仮置き場設置・運用と、都道府県ごとの最終処分施設、土木資材への混入利用、一般廃棄物処分場での処分は「集めて管理する」という放射性廃棄物処分の原則に反し、汚染を拡大する側面があり、したがって私たちはこれらの施策はやめるべきと考えます。

よって私たちは、この構想について以下を要望します。
1. 福島第一原子力発電所周囲に、中間貯蔵施設として構想された大規模施設を、全国の放射性廃棄物を対象とした、全国で唯一の大規模な最終処分・管理施設として設置すること
2. 全国の放射性廃棄物は土木資材への混入利用や、一般廃棄物処理施設での処理、都道府県毎の最終処分場設置、一時的仮置き場の設置・使用など、放射性廃棄物を全国各地に分散して固定させる施策を中止すること。
3. 大規模な最終処分場ができるまでは、国の責任で大規模な仮置き場を直ちに全国で1か所設置し、全国の放射性廃棄物はすべてここに回収して一元的に管理すること。仮置き場は、福島第2原子力発電所とその周囲地域が適切な候補地であり、福島第2原子力発電所敷地と周辺を仮置き場として使用すること。
4. ただ一つの大規模最終処分場の、構造、機能、規模などに関しては、広範な人々の英知が生きるように、一方的に発言して終わるのではない、何度も意見の往復がある文書による開かれた討論の場や、健全で実りある議論をして施策に生かす公開討論会を開くなど繰り返し開催すること。
 以 上