2020年2月15日土曜日

規制委 日本原電に断層の元データの提出求める 敦賀原発2号機

 敦賀原発2号機について日本原電が断層に関わるデータを書き換えて提出していた問題で、原子力規制委は14日、元のデータの提出を求めました。
 日本原電の担当者は以前の「データの取り扱い方が適切ではなかった」ので「新しいデータに上書きした」と述べ、改ざんの意図はなかったと釈明しましたが、無断で書き換えるのは勿論改ざんそのものです
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敦賀原発2号機 日本原電に断層元データの提出求める 規制委 
NHK NEWS WEB 2020年2月14日
福井県にある敦賀原子力発電所2号機について運営する日本原子力発電が断層に関わるデータを書き換えて提出していた問題で、原子力規制委員会は、14日、会社に対し、元のデータの提出を求めました。
日本原電は今月7日、再稼働を目指している敦賀原発2号機について原子力規制委員会に説明する中で、原発の真下を通る断層について行ったボーリング調査の新たな解析結果を資料として提出しましたが、この中で、過去に示したデータが記載されていなかったほか、一部の表現が書き換えられていたことが分かり審議が先送りになっています。

これについて14日、規制委員会の会合が開かれ、この中で、日本原電の担当者は「データの取り扱い方が適切ではなかった」と陳謝したうえで、「新旧のデータを総合的に判断して新しいデータに上書きした」などと述べ、改ざんの意図はなかったと釈明しました。
これに対し規制委員会の委員などからは、「事業者側の理由で削除されると審査をする前提が崩れてしまう」などの指摘が出ました。
そして、規制委員会として、日本原電が解析で使った元のデータを提出するよう求めました。
規制委員会は当面は、敦賀原発2号機の審査を中断することにしています。

日本原電「混乱招き申し訳ない」 
日本原子力発電の和智信隆副社長は、14日の会合のあと報道陣の取材に応じ、「より信頼性の高い内容に書き直したつもりだった。変更してはならない情報だとする規制委員会との間で認識のずれがあった。改ざんの意図はなく、もとの情報を書き換えてはならないというのは私も同じ考えだ。要望されたデータについてはすべてまとめて今後出す」と話しました。
そのうえで「混乱を招いて、大変申し訳ございませんでした」と陳謝しました。