2020年2月17日月曜日

福島原発行動隊フォーラム トリチウム汚染水処分討論

トリチウム含む「処理水」処分討論!福島原発行動隊フォーラム
福島民友 2020年02月16日
 さまざまな分野の技術者OBでつくる「福島原発行動隊」は15日、福島市で本県復興を考えるフォーラムを開き、放射性物質トリチウムを含む処理水の処分などについて討論した。
 処理水に関する討論で登壇したのは川内村の猪狩貢副村長、東京電力の木元崇宏福島第一廃炉推進カンパニー廃炉コミュニケーションセンター副所長、北村俊郎元原子力産業協会理事、増子輝彦参院議員、渡辺とみ子元「かあちゃんの力プロジェクト協議会」代表。
 処理水を巡り、増子氏は「知見のある人の安全基準と県民や国民が考える安心基準に大きなずれがある。このずれを埋めなくして海や大気に放出できるのか疑問」と指摘した。会場からは、トリチウムの分離技術や保管するタンクを第2原発に設置する事の可能性について質問があった。
 木元氏は分離技術について「トリチウム濃度の高いものを分離する技術はあるが、第1原発にある濃度の処理水を分離するのは難しい」と回答。第2原発へのタンク設置については「(取り出した)燃料を保管する乾式キャスクの保管場所が必要になり、あまり現実的ではない」と述べた。