2020年6月13日土曜日

志賀廃炉提案に賛同を 富山県に要望書

 北陸電力株主らでつくる「北陸電力と共に脱原発をすすめる株主の会」は11日、筆頭株主の富山県に対して志賀原発の廃炉を求める株主提案に賛同するよう求めました。
 会の副代表は「事故が起きれば、富山平野に放射能が降り注ぐ恐れがある。県民の命と安全を守る立場で真摯私たちの提案を考えてもらいたい」と訴えました。
 9日には石川県金沢市にも同様の要望書を提出しました。
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志賀廃炉提案に賛同を 脱原発派の株主、 
中日新聞  2020年6月12日
 富山、石川両県の北陸電力株主らでつくる「北陸電力と共に脱原発をすすめる株主の会」は十一日、筆頭株主の富山県に対して志賀原子力発電所(石川県志賀町)の廃炉を求める株主提案に賛同するよう求めた。

 議案では志賀原発の廃炉や原子力本部の業務見直し、役員報酬の個別開示などを求めている。前年よりも十人多い株主百八人(十二万八百株)の賛同を得て、二十五日の株主総会で提案する。 
 川原登喜(とき)の副代表ら会員二人が県庁を訪れ、県財政課の担当者に要望書を手渡した。川原副代表は「事故が起きれば、富山平野に放射能が降り注ぐ恐れがある。県民の命と安全を守る立場で真摯(しんし)に私たちの提案を考えてもらいたい」と訴えた。担当者は「県民の安心、安全や電力の安定供給などを考慮し、対応を検討していきたい」と語った。 
 県の北電株の保有比率は5・4%(千百三十一万株)。会は二〇一四年から毎年、県に株主提案への賛同を求める要望を行っている。九日に金沢市にも同様の要望書を提出した。 (酒井翔平)