2025年9月29日月曜日

柏崎刈羽原発巡り エネルギー庁長官、県議会への再出席要請へ

 柏崎刈羽原発の再稼働問題を巡り、経産省資源エネルギー庁の村瀬佳史長官が県議会に対して説明の機会を求める方針を固めたことが分かりました。県議会が了承すれば、1016日にも参考人として出席する案が浮上しています。東電の小早川智明社長も出席する方向で検討が進んでいます

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柏崎刈羽原発巡りエネルギー庁の村瀬佳史長官、県議会への再出席要請へ 10月16日にも出席か…東電・小早川智明社長も検討
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 東京電力柏崎刈羽原発の再稼働問題を巡り、経済産業省資源エネルギー庁の村瀬佳史長官が県議会に対して説明の機会を求める方針を固めたことが28日、関係者への取材で分かった。29日に県議会の青柳正司議長に電話で要請する方向で最終調整している。県議会が了承すれば、9月定例会の会期中である10月16日にも参考人として出席する案が浮上している。東電の小早川智明社長も出席する方向で検討が進んでいる。
新潟県議会、柏崎刈羽原発巡り資源エネルギー庁村瀬佳史長官らを参考人招致…踏み込んだ回答なく議論深まらず
エネルギー庁長官ら参考人招致…答弁かみ合わず消化不良、新潟県議から不満の声相次ぐ
[エネ庁長官参考人招致]「国は人ごと!」新潟県議会に響いたやじ

 村瀬氏や原子力防災を担当する内閣府などの省庁幹部は今年3月に県議会に参考人て招致された。村瀬氏は再稼働の必要性を訴えた一方、...
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村瀬公共施設、再エネ推進 避難準備区域解除14年 福島県広野町

 福島第1原発事故に伴う福島県広野町の緊急時避難準備区域が解除されてから30日で14年なります。町内居住者は4159人で帰還率は91・5%となりました。

 同町は災害に強く環境に優しい町を目指し公共施設に太陽光発電、蓄電設備を導入し、施設の電力を再生可能エネルギーで賄う事業を進めています。12の公共施設に太陽光パネルと蓄電池の設置工事をしており、施設間を自営線でつなぐことでエネルギーを相互利用します。工事は今年度で完了する見込みです。
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村瀬公共施設、再エネ推進 避難準備区域解除30日で14年 福島県広野町
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 東京電力福島第1原発事故に伴う福島県広野町の緊急時避難準備区域が解除され、30日で14年となる。町は公共施設に太陽光発電、蓄電設備を導入し、施設の電力を再生可能エネルギーで賄う事業を進めている
 災害に強く、環境に優しい町を目指して12公共施設に太陽光パネルと蓄電池の設置工事をしており施設間を自営線でつなぐことでエネルギーを相互利用する。今年度で工事は完了する見込みだ。
 町の8月末現在の人口(住民基本台帳人口)は4546人。このうち町内居住者は4159人で帰還率は91・5%となっている。2021(令和3)年以降、9割台が続いている。
 町は交流・関係人口の拡大を推進している。昨年11月にJR広野駅舎が新たになり、旧駅舎を交流施設へ改修する工事を進めている。今年度中に完成予定で、新たな玄関口から活気を呼び込む。町内に滞在して交流を生み、関係人口の増加につなげようと学生対象の就業体験や芸術家を招く事業に注力している。

福島のデブリ分析施設、完成遅れ 部品入手困難、配置見直し

 日本原研開発機構は、福島第1原発で建設中の溶融核燃料(デブリ)を分析する施設について、遮蔽用扉の部品の一部が製造中止となっていたことへの対応と、運搬用台車の通路と分析作業のスペースが重ならないようグローブボックスの配置を変えたことで、完成時期を従来の2027年3月から28年4月に延期しました。

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福島のデブリ分析施設、完成遅れ 部品入手困難、配置見直し
                        共同通信 2025年09月27日
 日本原子力研究開発機構は、東京電力福島第1原発で建設中の溶融核燃料(デブリ)を分析する施設について、完成時期を従来の2027年3月から28年4月に延期した設置予定だった設備の部品が製造中止で入手困難と判明。分析作業を妨げる恐れのある設備配置も明らかになり、設計や工程を見直した
 施設は「放射性物質分析・研究施設第2棟」。昨年11月と今年4月に2号機で試験採取したデブリは茨城県にある研究施設に運んだが、完成後は第1原発でも分析が可能になる。
 施設は地上2階地下1階で、延べ床面積は約3300平方m。放射線を遮るため厚い鉄で覆った「鉄セル」や、密閉構造で中にある物質をグローブ越しに扱う「グローブボックス」などを設ける。今年3月に着工し、地下1階の工事を進めている。
 遮蔽用扉の部品の一部が製造中止となっていたことから、見直し後の計画では、レールと取り付けるボルトの仕様を変更した。グローブボックスは、運搬用の台車の通路と分析作業のスペースが重ならないよう配置を変えた。

29- 九電玄海原発4号機に不具合、発電再開が遅れる

 九州電力は28日、定期検査中の玄海原発4号機の定期検査中に発電用タービンを回す「主蒸気系統」の機能検査に使う弁で、検査終了後に閉まりきらなかった不具合があったため10月2日予定の発電再開が遅れると発表しました。再開時期は未定です。

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九電玄海原発4号機に不具合、発電再開が遅れる…蒸気が漏れたが放射性物質は含まれず
                           読売新聞 2025/9/29
 九州電力は28日、定期検査中の玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)4号機の定期検査中に不具合があり、10月2日予定の発電再開が遅れると発表した。再開時期は未定という。
 九電によると、不具合があったのは発電用のタービンを回す「主蒸気系統」の機能検査に使う弁で、検査終了後に閉まりきらなかった。この際、蒸気が漏れたが、放射性物質は含まれておらず、作業員や周辺環境に影響はないとしている。蒸気漏れは別の弁を閉めて止まったという。


玄海原発4号機で弁不具合 10月2日の発電再開延期
                            共同通信 2025/9/28
 九州電力は28日、定期検査中の玄海原発4号機(佐賀県玄海町、出力118万キロワット)で、検査のために使った弁から水蒸気が漏れる不具合があり、この弁の点検のため、10月2日に予定していた発電再開を延期すると発表した。作業員や周辺環境に影響はなく、電力供給にも問題はないとしている。
 同社や佐賀県によると、定期検査は7月27日から実施。検査で一時的に使った弁から漏れた水蒸気には、放射性物質は含まれておらず、別の弁で漏れは止まった。9月30日に予定していた原子炉起動も遅れる見通し。
 同社は「引き続き、安全確保を最優先に、一つ一つの工程を慎重に実施する」とコメントした。

2025年9月25日木曜日

さようなら原発9.23全国集会に4600人

レイバーネット日本が掲題の記事を載せました。
 青空が広がった9月23日午後、「脱原発と気候正義のために」を掲げて、代々木公園B地区で「さようなら原発全国集会」が行われ、4600人が参加しました。

 トークライブでは、川﨑彩子さん(ワタシのミライ)、呼びかけ人の鎌田慧さん、落合恵子さん、高橋哲哉さん(東京大学名誉教授)がスピーチをしました。
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さようなら原発9.23全国集会に4600人
                     レイバーネット日本 2025-9-24
さようなら原発9.23全国集会 「ともに声をあげよう!~脱原発と気候正義のために~
近藤徹













さわやかな秋を思わせる青空が広がった9月23日午後、「脱原発と気候正義のために」を掲げて、代々木公園B地区で「さようなら原発全国集会」が行われ、4600人が参加した

福島第1原発事故から14年6月、あの悲惨な事故がなかったかのように原発再稼動への動きが加速し、柏崎刈羽原発、老朽原発・東海第二原発などの再稼働に向けた動きが押し進められている。こんな現状に怒りをぶつけようと集った。若者の参加者も目立った。 トークライブでは、川﨑彩子さん(ワタシのミライ)、呼びかけ人の鎌田慧さん、落合恵子さん、高橋哲哉さん(東京大学名誉教授)がスピーチをした。



















台湾からの報告(写真)、福島原発告訴団、柏崎刈羽原発県民投票の会らの報告の後、デモ行進に移った。私たち被処分者の会は原宿コースをデモ行進した。

柏崎刈羽原発「6方向避難道路」整備の進捗確認、新潟県と国が25日に会合

 経産省資源エネルギー庁は24日、柏崎刈羽原発で事故が起きた際の避難道路の整備について、国と新潟県が協議する第3回会合を25日に県庁で開くと発表しました。

 避難道路の整備は再稼働時の「必要(欠かせない)」条件になります。
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柏崎刈羽原発事故時の「6方向避難道路」整備の進捗確認、新潟県と国があす25日に会合
                            新潟日報 2025/9/24
 経済産業省資源エネルギー庁は24日、東京電力柏崎刈羽原発で事故が起きた際の避難道路の整備について国と新潟県が協議する第3回会合を25日に県庁で開くと発表した。原発から6方向に延びる避難道路整備の進捗(しんちょく)状況を確認し、県内市町村からの新たな要望事項について共有する。
 政府側は村瀬佳史資源エネルギー庁長官と内閣府の松下整政策統括官(原子力防災担当)、オンラインで国土交通省の沓掛(くつかけ)敏夫・道路局長が出席する。新潟県側は笠鳥公一副知事が対応する。
 6方向の避難道路は...
   (以下は会員専用記事のため非公開 残り202文字 全文:443文字)

使用済み核燃料の県外搬出、期限内にできなければ「プールに戻す」に批判

 関西電力が福井県内での設置を目指す使用済み核燃料の貯蔵施設を巡り、「2035年末までに県外搬出できない場合には使用済み核燃料を燃料プールに戻す」との方針に立地町などから懸念の声が上がっています。
 24日の県議会予算決算特別委員会では議員が「内容の変更を求めるべきではないか」と質したのに対して杉本知事は「関電が“覚悟を示す”という考え方のもとに示したものなので、その中身について説明するのも、ほかの考え方に持っていくのも関西電力がしっかりと取り組んでいくべきもの」と答え、県が変更を求めるものではないとの認識を示しました。理由を関西電力に説明させれば済むことと思われますが…
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使用済み核燃料の県外搬出、期限内にできなければ「プールに戻す」批判上がる関西電力の方針 福井県は「関電が取り組むべきもの」変更求めず
                           福井テレビ 2025/9/24
関西電力が福井県内での設置を目指す使用済み核燃料の貯蔵施設を巡り2035年末までに県外搬出できない場合には使用済み核燃料を燃料プールに戻す」との方針に立地町などから懸念の声が上がっていることに対し、県は、関電が自ら出した案であって、県が変更を求めるものではないとの認識を示しました
関西電力は、県内の原発の敷地内に使用済み核燃料を一時的に保管する乾式貯蔵施設の設置を目指し、県に「事前了解願い」を提出しています。
その中で関電は、乾式貯蔵施設に移した使用済み核燃料を2035年末までに県外の中間貯蔵施設への搬出を開始できない場合には、使用済み核燃料を燃料プールに戻すとの考えを示しています。
この関電の対応方針について、22日に行われた県原子力環境安全管理専門委員会では立地町の町長らから安全性を懸念する声が相次ぎました
また、24日の県議会予算決算特別委員会では議員が「内容の変更を求めるべきではないか」と質しました。
これに対し杉本知事は「関電が“覚悟を示す”という考え方のもとに示したものなので、その中身について説明するのも、ほかの考え方に持っていくのも関西電力がしっかりと取り組んでいくべきもの」と答え、関電が自ら考えて表明したことについて、県が違う案を求めるものではないとの認識を示しました。


「何でわざわざ戻すのか」関西電力の乾式貯蔵施設巡る対応を立地住民が疑問視 美浜町の原子力安全監視委員会  
                           福井テレビ 2025/9/24
関西電力は、使用済み核燃料の乾式貯蔵施設について、自ら定めた期限内に県外へ搬出できなかった場合の対応について、24日、初めて美浜町の住民に説明しましたが、住民からは疑問視する声が上がりました。
   
美浜町の原子力環境安全監視委員会には、原発周辺の区長や漁家組合、観光協会から約20人が参加しました。
関西電力は、2035年末までに乾式貯蔵施設から県外の中間貯蔵施設へ使用済み核燃料の搬出を開始できない場合、元の燃料プールに戻すという対応を説明しました。
これに対し地元住民は「乾式貯蔵施設に貯蔵するときは搬出しやすいように横型にするのに、わざわざ戻すのは何でだ」といった疑問の声が上がりました

また関西電力は、美浜原発の新しい原発の建設に向けた地質調査について、調査開始の11月ごろまでに町内の全世帯への説明を終えるとしました。 

美浜原発の「乾式貯蔵施設」了承 原子力規制委、使用済み燃料保管

 原子力規制委員会は24日、美浜原発(福井県)構内で使用済み核燃料を空気で冷やしながら一時保管する「乾式貯蔵施設」の新設計画を了承しました。燃料集合体21体が入る容器を最大10基設置する計画です。

 日本原燃の再処理工場(青森県)の完成が大幅に遅れており、国内の原発の多くでプールの容量が上限に近づき、対応を迫られているなかで、関電は福井県内の3原発全てに乾式貯蔵施設を設ける計画です
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美浜原発の「乾式貯蔵施設」了承 原子力規制委、使用済み燃料保管
                            共同通信 2025/9/24
 原子力規制委員会は24日、関西電力美浜原発(福井県)構内で使用済み核燃料を空気で冷やしながら一時保管する「乾式貯蔵施設」の新設計画を了承した。経済産業相らへの意見聴取を経て正式に許可する。一般からの意見公募の実施については委員間で意見が割れたが、新たな技術的論点がないなどとして多数決で見送りを決めた。
 関電は2024年7月に規制委に審査を申請。燃料21体が入る容器を最大10基設置する計画で、審査では地震や津波による容器の損傷対策などを説明した。関電では高浜原発(同県)での新設計画が今年5月に許可されている。
 燃料は強い放射線と熱を出すため、水を張ったプールで一時保管している。しかし燃料の搬出先となる日本原燃の再処理工場(青森県)の完成が大幅に遅れており、国内の原発の多くでプールの容量が上限に近づき、対応を迫られている
 関電は福井県内の3原発全てに乾式貯蔵施設を設ける計画。大飯原発での新設分や、高浜原発での増設分も規制委の審査が進んでいる


美浜原発の乾式貯蔵施設が「規制基準に適合」と判断 原子力規制委員会 高浜に続いて2例目 県外搬出不可の場合プールに戻す関西電力の方針に地元が懸念
                         FBC 福井放送 2025/9/24
関西電力が美浜原発の敷地内で設置を計画している使用済み核燃料の乾式貯蔵施設について、原子力規制委員会は24日、規制基準に適合していると判断しました。
原子力規制委員会は、関西電力が美浜原発に設置を計画している乾式貯蔵施設について審査書の内容を議論し、施設の設置場所や容器の耐久性が規制基準に適合していると判断しました。
 関西電力は県内すべての原発敷地内に乾式貯蔵施設を設置する計画で、申請が認められたのは高浜原発に続いて2例目です。
美浜原発の施設には、16年以上冷却した燃料を21体収納する予定となっています。
乾式貯蔵施設は、使用済み核燃料を県外へ搬出する前に一時的に保管するためのものですが、関西電力は計画通り搬出できない場合は「燃料プールに戻す」と説明していて、地元では長期保管につながると懸念する声があがっています。

関西電力「町内の全戸を訪問して説明する」美浜原発建て替えに向けた現地調査

 美浜原発の建て替えに向けた現地調査について、関西電力は24日、住民の代表者らに「町内全戸を訪問して説明する」として理解を求めました。これに対し住民は進捗状況を引き続き「丁寧に説明するよう」求めました。

 美浜原発の建て替えに向けた美浜町丹生での現地調査は、2011年の東日本大震災以降中断していたもので、関西電力では11月からおよそ4年半をかけて、将来動く可能性のある断層の有無を調べることにしています。
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「町内の全戸を訪問して説明する」美浜原発の建て替えに向けた現地調査について関西電力が理解求める 住民は調査結果を逐次報告するよう念押し
                          FBC 福井放送 2025/9/24
美浜原発の建て替えに向けた現地調査について、関西電力は24日、住民の代表者らに「町内全戸を訪問して説明する」として理解を求めました。これに対し住民は進捗状況を引き続き「丁寧に説明するよう」求めました。
美浜町役場では、区長や漁業関係者など住民の代表者が出席して、原子力環境安全監視委員会が開かれ、関西電力が先週公表した美浜原発の建て替えに向けた現地調査について議論しました。
席上、関西電力は、町内の全戸を個別訪問して町民に周知したうえで、今年11月から現地での調査を始めると説明しました
これに対し住民らは、その都度結果を報告してほしいと注文を付け、地元に寄り添った調査を求めました。
関西電力の菅原 淳原子力安全・技術部長は、取材に対し「もらった意見を参考に、引き続き協力いただけるよう説明を尽くしていきたい」と話しました。
美浜原発の建て替えに向けた美浜町丹生での現地調査は、2011年の東日本大震災以降中断していたもので、関西電力では11月からおよそ4年半をかけて、将来動く可能性のある断層の有無を調べることにしています。

25- 航空機をドローンと勘違い? 玄海原発上空の“謎の3つの光”(詳報)

 7月26日夜、玄海原発の上空にドローンと思われる3つの光が確認されたことについて、佐賀県警 福田英之本部長は、当時玄海原子力発電所の周辺上空を飛行・旋回していた航空機の光をドローンによるものと勘違いした可能性が高いと19日、県議会に報告しました。
 光が航空機の発光パターンと同じである外に、目撃された時間帯に複数の航空機が周辺を飛行・旋回していたこと、目撃された光の時刻や方向、飛行ルートが航空機の軌跡と矛盾しないことなどを明らかにしました。
 そしてドローンである可能性も完全に排除できないとして、玄海原発とともに周辺の警戒を強化し、あらゆる可能性を視野に「捜査を継続する」ということです。
 詳報として紹介します。
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航空機をドローンと勘違い?玄海原発上空の“謎の3つの光”で県警本部長が見解「必要な限度で説明させていただいた」
                    FNNプライムオンライン 2025/9/24
玄海原発上空で3つの光が目撃された問題で、佐賀県警は「航空機の光をドローンと勘違いした可能性が高い」との見解を示した。しかし「ドローンの可能性を完全に排除できない」としていて、その正体は謎のままだ。
「玄海原子力発電所の周辺上空を飛行・旋回していた航空機の光をドローンによるものと勘違いした可能性が高いものと考えております」

“謎の3つの光” 現在も捜査中
玄海原発では今年7月26日午後9時ごろ、玄海原発の上空にドローンと思われる3つの光が確認されたとして、九州電力は原子力施設の運転に影響を及ぼすおそれがある「核物質防護情報」の通報を行った。
ドローンは発見されておらず、現在も捜査が行われている。

「航空機と勘違いした可能性が高い」
この問題について、佐賀県警の福田英之本部長は9月19日に開かれた佐賀県議会の一般質問で次のように答弁した。
佐賀県警察本部 福田英之本部長:
現時点においては警備員が目撃したとされる光については、当時玄海原子力発電所の周辺上空を飛行・旋回していた航空機の光をドローンによるものと勘違いした可能性が高いものと考えております
福田本部長は、3つの光の色が航空機の発光パターンと同じであることや、光が目撃された時間帯に複数の航空機が周辺を飛行・旋回していたこと、目撃された光の時刻や方向、飛行ルートが航空機の軌跡と矛盾しないことなどを明らかにした。
その結果、「ドローンと勘違いした可能性が高い」と判断する一方で、ドローンである可能性を完全に排除できないことから、玄海原発とともに周辺の警戒を強化し、あらゆる可能性を視野に捜査を継続するとしている。
また、これまで玄海原発と協同で行ってきた訓練に加え、夜間にドローンを飛行させてその対処を行なうなどの実践的訓練を検討しているという。

「今回に限り必要な限度で説明した」
福田本部長は議会後、報道陣の取材に対し次のように述べた。
佐賀県警察本部 福田英之本部長:
本件は捜査中の案件ですので、通常捜査中の事案については経過などに関して公表することは差し控えております。ただ、本件については飛行物体がドローンであるか否かも確認されていない中、不安を感じておられる方々が少なからずおられることに鑑みまして、今回に限り必要な限度で説明させていただいたところであります
また佐賀県の山口知事は、「特定・確認できたわけではないので、これを機に原発は何よりも安全が第一で、その空域が侵されるということはあってはならないことなので、まさにこれを機に事業者と各治安機関が連携して、さらなる対策強化というものに取り組んで頂きたいという気持ちには変わりありません」と述べた。
一方、九州電力は「航空機と勘違いした可能性があることは承知しているが、捜査に対しコメントする立場にない」とした上で、「引き続き佐賀県警に協力して安全に運転していくために緊張感をもって核物質防護に適切に対応していく」としている。

2025年9月22日月曜日

「なくそテ 原発2025 柏崎大集会」に 当会のマイクロバスで10名が参加しました

 21日に開かれた「なくそ 原発2025 柏崎大集会」に「原発をなくす湯沢の会」が仕立てたマイクロバスを利用して10名が参加しました。

 今年から「六日町の会」が独自にバスを仕立てましたのでその分例年より人数が減りました(今回も同会のお一人が当会のマイクロバスに同乗していただきました)。
 当日は湯沢はずっと雨模様であったようですが、柏崎は幸いに穏やかな曇り空で初秋の爽やかな感じがしていました(会場の柏崎市文化会館アルフォーレ前の広場にはマルシェの沢山の店々が並んでいました)。
 大集会には1000人超が集まり(参加団体数は新潟県18団体の他、長野県から2団体、群馬県から1団体)主催者から「目標を達成した」と報告されました。
「集会次第」と県民投票で決める会・世話人・水内基成 弁護士による「基調報告」のレジュメ(PDF版)、そして集会で採択された「集会宣言」を紹介します。
 なおメインイベントの「おしどり マコ・ケン」の講演は 動画等を活用した興味深いものでしたが、それを紹介するのは困難なので割愛させていただきます。
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            内 集 会        (敬称 略)
              (1245~1515)
                                司会:丸山美代子
                                
 〇 会宣言                           1245>
 〇 開会の一言     原発をなくす新潟県連絡会 小市信
 〇 全国団体からの一言 原発をなくす全国連絡会  木下興
 〇    「ハミガキするように社会のことを考えよう
           ~原発のこと誰かまかせにしない」       1255>
              芸人/記者  おしどり マコ・ケン
 〇 カンパの訴え    尾身むつ子(+日町・原発をなくす会)
 〇     「県民投票運動と再稼働問題の今後の情勢」      1400>
           水内基成弁護士 (県民投票で決める会・世話人)
 〇 マルシェからの呼び込み発言 大賀あや子(原発ゼロ阿賀野の会)  <1430>
                ≪30分間の休憩≫
 〇 活動報告     丸山真治 (脱原発加茂市民の会)       <1500>
  プラカード上げ  樋口良子(原発問題住民運動柏崎刈羽連絡会)  1505>
  集会宣言案の提案と採択  土田美佐子(原発ゼロ:長岡市民ネット) 1510>
  閉会宣言                            1515>
  パレード(デモ行進)の説明 (デモの先頭の出発は15時30分予定)
          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
     実行委員会参加団体(新潟県:18団体、長野県:2団体、群馬県:1団体)

【これまでのなくそテ原発・柏崎大集会」とその後】
2014年 柏崎市で開催 メイン講演者・崎山比草子氏(元国会事故調査委・委員)
2015年 柏崎市で開催 メイン講演者・武藤類子氏(福島原発告訴団団長)
2016年 柏崎市で開催 メイン講演者・三上元氏(静岡県湖西市長<当時〉/脱原発首長会議世話人)
2017年 新潟市で開催 メイン講演者・古賀茂明氏(元経済産業省官僚)
2018年 柏崎市で開催 メイン講演者・吉原毅氏(原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟会長)
2019年 柏崎市で開催 メイン講演者・金子勝氏(慶応大学名誉教授)
《新型ウィルス蔓延下の一斉スタンディング》
 2020年9月、2021年3月11日、2022年3月11日に各地で一斉スタンディング
2023年 柏崎市で開催 メイン講演者・小出裕章氏(元京都大学原子炉実験所助教)
2024年 柏崎市で開催 メイン講演者・井戸謙一氏(弁護士/元裁判官)
  《県民投票実現へ3波の一斉スタンディング》
   2024年12月、2025年3月11日、同年4月に各地で実施

【登壇者の紹介】
≪おしどりマコ・ケンさん≫芸人/記者
 福島第一原発事故の取材を続けている。特に東会見の参加は延べ1500回を越え、の記者よりも多い。2016平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞。寄席芸人として、上野、浅草、新宿、池袋の寄席のこかにほぼ毎日出演。

≪水内基成さん≫弁護士
 柏崎刈羽原発再稼働の是非を県民投票で決める会・世話人、弁護士

【報告レジュメ】
 PDF版を参照 
https://drive.google.com/file/d/1AWjA8fqD4g9BQ13OVoawkj6QpVsPJAjI/view?usp=sharing 


【集会宣言】柏崎刈羽原発の再稼働ストップ!廃炉を実現しよう
        
 「なくそテ原発2025柏崎大集会」は、屋内外でのマルシも新たに行い、新潟県、長野県、群馬県をはじめ県内外から原発をなくしたいと願う多くの人たちが集い、開催されました。
 自公政権は、福島原発事故の教訓こ背を向け、原発回帰のエネルギー基本計画を策定、「原発の最大限活用」を目指して、原発新設、運転期間の延長とともに、すでにある原発の再稼働の動きを強力に推し進めています。2024年末時点で国内の稼働原発数は14基に達しており、今、政府が最も再稼働させたい原発は、柏崎刈羽原発6・号機です。国は、新潟県知事・県関係者に対して柏崎刈羽再稼働への圧力を強めており、予断を許しません。また、関西電力は福井県での新たな原発建設へと動き始めました。
 東京電力は、原子力規制委員会が2023年12月、核物質防護にかかわる「運転禁止命令」を解除した後も、事故時の衛星電話の連続故障や制御棒装置の異状など人為的ミスが続いています。福島第一原発で重大事故を起こし、数多(また)の人々に取り返しのつかない被害を与え続け、いまだ廃炉の見通しもたたない電には、総出力世界一の原子力発電所を運転する能力も資格もないことは明らかです。
 柏崎刈羽原発再稼働の是非を問う県民投票条例制定を求める直接請求署名運動では、「なくそテ原発・柏崎大集会」実行委員会の参加団体と賛同団体は、署名活動に全力で取り組むとともに3波にわたる一斉スタンディングを各所で行い、世論喚起に尽力しました。しかし花角県知事や自民党県議団などは、143000人もの署名を無視し、「二者択一では多様な意見を反映しない」との理由で条例案を否決しました。その後、知事は ①市町村長との懇談 ②公聴会開催 ③県民意識調査を踏まえて再稼働についての知事の判断を行い、それについて県民の意思確認を行い、国に回答する、としています。しかし、公聴会の公述人選考や県民意識調査実施について本当に県民の意識が反映されるか、不安の声が上っています。私たちは、再稼働問題が緊急な事態になった場合は、全県での抗議行動など最大限の力を発揮し、再稼働反対の声を盛り上げていきます。
 地震・火山大国日本には原発は危険すぎます。ロシアによるウクライナ侵略で明らかなように戦争やテロの標的となる原発は不要です。これまでの重大な原発事故で明らかなように、人の手による制御ができない原発と人類は共存できません。世界最大の公害といえる福島第一原発事故を忘れてはなりません。直ちに、安全・安心・安価な太陽光や風力など再生可能エネルギーヘの大転換をはかり、未来の子どもたちに安全、安心な社会を手渡しましょう。
 「なくそテ原発2025柏崎大集会」の閉会にあたり、改めて東京電力・柏崎刈羽原発の再稼働を許さず、廃炉実現に向けて一層大き<、運動を進めていくことを、ここに宣言いたします。
                         2025年9月21日
                  「なくそテ原発2025柏崎大集会」参加者一同