2020年8月9日日曜日

女川2号機再稼働、石巻市で第3回住民説明会

 女川原発2号機の再稼働を巡り宮城県は8日、第3回説明会を石巻市総合体育館で開きました。参加者から重大事故時の広域避難計画の実効性に対する不安の声が上がったということです。避難計画の実効性は全ての原発に共通する問題なのですが県はどう答えたのでしょうか。
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女川2号機再稼働、石巻で住民説明会 広域避難計画に不安の声
河北新報 2020年08月09日
 東北電力女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)の再稼働を巡り、宮城県は8日、地元住民らを対象にした第3回説明会を石巻市総合体育館で開いた。新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、参加者から重大事故時の広域避難計画の実効性に対する不安の声が上がった。
 募集定員400人に対し、原発30キロ圏内の100人を含む143人が参加。計画を策定した内閣府が、コロナ禍では軽症の感染者や濃厚接触者、他の住民が別々の車両で避難先に移動する方針を説明した。
 福祉関係の仕事に就く涌谷町の女性は、コロナ対策を取りながら、支援の必要な住民を車両に乗せて逃げることの難しさを訴えた。内閣府の担当者は「(感染が分かった場合は)地域で確保している車両を効率的に運用する」と答えた。
 石巻市の男性は、原発事故が起きた場合に放射性物質が放出される可能性の有無を尋ねた。
 東北電は「(放出の)可能性はある」と述べ「事故は起こるもので、いかに(原子炉格納容器の)外に出さないかを考える。影響をなくすことが必要だ」と強調した。
 次回説明会は9日、同市河北総合センタービッグバンで開かれる。