2020年8月28日金曜日

玄海原発 テロ対策施設 全工事計画が認可

玄海原発 テロ対策施設、全工事計画が認可 原子力規制委員会
佐賀新聞 2020/8/27
 九州電力が玄海原発3、4号機(東松浦郡玄海町)に建設するテロ対策施設「特定重大事故等対処施設(特重施設)」について、原子力規制委員会は26日、新たに設置する設備などの工事計画を認可した。九電は工事計画の申請を3分割して行っており、今回で全ての項目が認可された

 玄海原発の特重施設の設置期限は、3号機が2022年8月24日、4号機が同年9月13日となっている。九電は「安全を第一に、引き続き早期完成に向け努力する」としている。
 九電によると今回認可されたのは、3分割目の「新たに設置する設備等」で、新設する建屋に設置する緊急時制御室や発電機などが該当する。1分割目の「原子炉補助建屋等に設置する設備」は昨年11月、2分割目の「新たに設置する建屋等」は3月に認可された。1、2分割目は既に工事に入っており、3分割目も準備ができ次第、着工する。

 特重施設は、原子炉建屋に航空機を衝突させるなどのテロ攻撃があった場合、遠隔操作で原子炉の冷却を維持し、放射性物質が漏れるのを抑制するための施設。期限までに完成しなければ、原発は原則運転停止になる。(中村健人)