東電は17日、福島原発2号機で核燃料デブリへの注水を3日間停止して、温度の上昇量を確認する試験を始めました。デブリの温度上昇や水位の変化度合いなどを確認し、緊急時の対応見直しに役立てる目的で、昨年度に続き２度目の試験です。
温度上昇量は10℃を見込み、20℃に達すれば終了させます。昨年度の試験では各号機で８～４９時間注水を止めても、温度上昇は全て１℃以下でした。
１号機は10月に5日間、3号機は年度内に7日間それぞれ注水を止めます。
～～～～～～～～～～～～～～～～～～
福島第１原発、原子炉注水停止試験 緊急時想定 あすまで
河北新報 2020年8月18日
東京電力は１７日、福島第１原発１～３号機で溶け落ちた核燃料（デブリ）への注水を一時停止する試験を始めた。試験は昨年度に続き２度目。デブリの温度上昇や水位の変化度合いなどを確認し、緊急時の対応見直しに役立てる。
デブリは現在も発熱しており、東電は３基に毎時３トンずつ注水して一定の温度以下に抑え込んでいる。１７日は２号機で午前１０時すぎに注水を停止。３日間影響を調べ、２０日に再開する。原子炉圧力容器内の温度上昇は約１０度を見込み、２０度に達した場合は試験を停止する。
１号機は１０月に５日間、３号機は年度内に７日間それぞれ注水を止める。
東電によると、デブリの発熱量は事故から９年半で大幅に減少。昨年度の試験では各号機で８～４９時間注水を止めても、温度上昇は全て１度以下だった。
