南相馬市小高区の小高、福浦、金房、鳩原の4小学校は、来年度4校を「小高小」1校に統合する方針を固めました。
4校は原発事故後、南相馬市鹿島区の仮設校舎で授業を実施し、17年4月に小高小校舎で「小高区4小」として合同で新入生を迎え、地元で授業を再開していました。
4校の児童在籍数は、震災前は計705人だったのに対し、本年度は計64人と1割以下に減少しました
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
小高小1校に21年度「統合」 南相馬・小高の4小学校『再編』
福島民友ニュース 2020年08月07日
南相馬市小高区の小高、福浦、金房、鳩原の4小学校の再編を巡り、同市教委は6日、来年度に4校を「小高小」1校に統合する方針を固めた。統合校は小高小の校名のほか、校歌、校章を引き継ぎ、同校校舎で授業を行う。
市役所で同日開かれた非公開の庁議で、再編計画案を決めた。市教委は今後、21日の定例会で計画を策定した上で、統合に関する学校設置条例改正案を9月市議会に提出する。
市教委によると、統合後の通学区域は小高区全域とし、区内唯一の小学校となる。制服は定めないが、運動着は小高小の運動着に統一する。
4校は震災、原発事故後、南相馬市鹿島区の仮設校舎で授業を実施した。原発事故に伴う避難指示が2016(平成28)年7月、小高区の大部分で解除されたのを受け、17年4月に小高小校舎で「小高区4小」として合同で新入生を迎え、地元で授業を再開した。
4校の児童在籍数は、震災前の10年度が計705人だったのに対し、本年度は計64人と1割以下に減少した。授業は各学年1学級で、4校合同で行われている。統合は、4校の教諭やPTA役員、住民らでつくる協議会と市教委が昨年11月から検討を重ねてきた。
市教委は来年度、統合後の小高小と小高中の小中一貫教育を検討し、小規模校として魅力ある教育環境の整備を進める。