3日朝、山梨県と和歌山県でともに震度5弱を観測する地震がありました。
一つは紀伊水道が震源で、和歌山県御坊市で震度5弱の揺れがありました。
もう一つは富士五湖を震源とし、大月市で震度5弱を観測しました。富士山の火山活動との関係については、気象庁地震火山部・束田進也課長は「直接的な関係はないと考えている」と述べ、「南海トラフ地震の可能性が平常時より高まっているとは考えていない」と分析しました。
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震度5弱が立て続けに…気になる富士山、南海トラフ
テレビ朝日(ANN)2021/12/3
3日朝、山梨県と和歌山県でともに震度5弱を観測する地震がありました。強い揺れを観測した2つの地震に関連はあるのでしょうか。
関西一円で通勤や通学時間帯を襲った強い地震。
徳島県をはじめ、四国まで影響したほか、稼働中の高浜原発などがある福井県でも揺れを観測。震源は紀伊水道で、地震の規模を示すマグニチュードは5.4となっています。
最大震度5弱だった和歌山県御坊市。対策本部に各地の被害状況が寄せられていました。
市によりますと、窓ガラス30枚以上が割れた市役所は、老朽化によって隣の敷地に新たな庁舎を建築中でした。そのため震度6強以上の地震で倒壊する恐れがあり、多くの職員が建物の外に避難しました。
もう一つの震度5弱は山梨県で午前6時半すぎに発生しました。
富士五湖を震源とし、マグニチュード4.8。大月市で最大震度5弱を観測したほか、神奈川県の一部が震度4でした。
大月市では3日午前2時すぎにも震度4と震度3の地震が頻発していて、富士山の火山活動と結び付けた情報も飛び交いました。
気象庁地震火山部・束田進也課長:「この近くには富士山がありますが、観測データには特段の異状は見られていません。マグニチュード4.8という断層の大きさからすると、離れていて直接的な関係はないと考えています」
また、和歌山県で起きた地震についても「南海トラフ地震の可能性が平常時より高まっているとは考えていない」と分析。
東西で相次いで起きた震度5弱の揺れには直接的な関連はないとの見方を示しました。