2021年12月24日金曜日

規制事務所長「東電調査を待った」と 柏崎刈羽原発 くい損傷の公表で

 柏崎刈羽原子力規制事務所の渡邉健一所長は、くい損傷の状況を現場で確認した8月時点で詳細を公表しなかった理由について「東電が原因を調査中だったので、他のくいへの影響も含め調査結果の内容を把握した上で対応する必要があると思った」と説明しました。

 その説明は頷けるもので、原因の調査と他のくいの状態についての検討がいまだに完了していないことが問題です。
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
規制事務所長「東電調査を待った」柏崎刈羽原発 くい損傷公表巡り
                           新潟日報 2021/12/23
 東京電力柏崎刈羽原発6号機の原子炉建屋に直結する大物搬入建屋を支えるくいが損傷していた問題で、原子力規制庁柏崎刈羽原子力規制事務所の渡邉健一所長は22日の定例会見で、事務所が損傷の状況を現場で確認した8月時点で詳細を公表しなかった理由について「東電が原因を調査中だったので、他のくいへの影響も含め(調査結果の)内容を把握した上で対応する必要があると思った」と説明した
 東電と規制庁は、くい損傷の詳細な事実は11月まで公表していなかった。渡邉所長は「規制庁が公表するに当たっては、詳細を聞かれた場合に(回答できるよう)、原因を含め必要な内容を踏まえた上でと思った。本庁も同じ見解だった」と述べた。
 また規制庁として来年2月ごろにも実施するとしていた現地調査については、「まだ原因が特定されていない。2月にできるかどうかは確定的ではない」との見方を示した。調査内容に関しては「本庁の審査グループが主体的に決めていく」とした。