2021年12月16日木曜日

仮設焼却施設で適切な防護対策求めた訴訟 和解成立

 2016年からおよそ1年間にわたり飯舘村の放射性廃棄物の仮設焼却施設放射性廃棄物の焼却灰などの処理作業をしていた男性が、規則で決められた装備ではなく、通常の作業服と半面マスクでの作業を強いられたとして施設を管理する元請けの日揮に対し、およそ380万円の損害賠償を求めていた件で和解が成立しまし

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仮設焼却施設で適切な防護対策求めた訴訟 和解成立(福島県)
                         テレビユー福島 2021/12/10
福島県飯舘村の放射性廃棄物の仮設焼却施設で働いていた男性が適切な防護対策がとられなかったとして、施設を管理する会社に慰謝料を求めていた裁判で和解が成立したことがわかりました。
この裁判は、福島県飯舘村の仮設焼却施設で働いていた男性が、放射線などに対して適切な防護対策が講じられないまま作業を強いられたとして、施設を管理する元請けの日揮に対し、およそ380万円の損害賠償を求めていたものです。
訴えによりますと、男性は2016年からおよそ1年間にわたり放射性廃棄物の焼却灰などの処理作業をしていましたが、その際、規則で決められた装備ではなく、通常の作業服と半面マスクでの作業を強いられたとしています。
この裁判をめぐり原告側の代理人が12月10日会見を開き、会社側が男性に対し解決金を支払うことや、放射性物質を適正に管理し労働者の安全を優先することを約束し、和解が成立したと明らかにしました
原告の男性「和解という形で解決したことは重荷がとれた。すっきりした状態」
原告の男性は自らの経験を活かし、県内で行われている様々な労働訴訟を支援していきたいということです。