2019年5月13日月曜日

福島第1原発 排気筒解体 20日にも着手

 福島第1原発12号機共通排気筒(高さ120m)の上半分を解体する工事に20日にも着手するということです。福島県大熊町のエイブルが作業を担い、年内の完了を目指ます
 この排気筒は、支柱の中間部辺りが破断していて、地震時に倒壊する惧れがありました。
 排気筒は原発事故発生時に原子炉格納容器の圧力を下げるため、放射性物質を含んだ蒸気を排出する際に使われたもので、地上付近の放射線量が高く人間が近寄れないため遠隔操作の装置で切断する計画です
※ 底部に固形放射性物質の存在が疑われます
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<福島第1原発>排気筒解体 20日にも着手
 河北新報 2019年5月10日
 東京電力は9日、福島第1原発1、2号機共通排気筒(高さ120メートル)の上半分を解体する工事に20日にも着手すると発表した。福島県大熊町のプラント建設会社エイブルが作業を担い、年内の完了を目指す
 排気筒は原発事故時のベントによって高濃度の放射性物質を含んだ水蒸気が通り、線量が高い。解体工事は当初、3月に着手する予定だったが、作業手順の見直しなどに時間を要したため遅れていた
 
 
規制委員長が福島第1原発視察 排気筒解体で良好な作業環境を
共同通信 2019/5/11 20:56
 原子力規制委員会の更田豊志委員長は11日、廃炉作業中の東京電力福島第1原発を訪れ、近く始まる予定の1、2号機の共用排気筒の上部解体作業に向けた準備状況を視察した。終了後、報道陣に「長い廃炉の戦いで、作業員の負荷が小さくなることが重要だ」と述べ、解体して良好な作業環境を整えるよう求めた。
 
 排気筒(高さ約120メートル)は支柱に破断が見つかり、倒壊のリスクを低減するため、年内をめどに上半分を撤去する予定。原発事故発生直後に原子炉格納容器の圧力を下げるため、放射性物質を含んだ蒸気を排出するベントに使われた。地上付近の放射線量が高く、遠隔操作の装置で切断する。