2019年5月12日日曜日

福島県内の森林の放射線量75%減

 福島県内の森林の空間放射線量、福島原発事故後の20118月から今年3月までに約75%低減しました。
 県は「間伐など森林を整備することが空間線量の低下につながる」と説明するとともに、測定結果は物理学的減衰率とほぼ合致している」として今後も空間放射線量は下がると見ています
 物理学的減衰率と言えば通常は半減期がベースになりますが、セシウムの半減期からでは説明できないスピードなので、他の元素がベースになっているのでしょうか。
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<福島第1原発事故> 福島県内の森林の放射線量75%減
   河北新報 2019年05月09日
 福島県内の森林の空間放射線量は、東京電力福島第1原発事故後の2011年8月から今年3月までに約75%低減したことが、県が毎年実施する環境モニタリングで分かった。県は「間伐など森林を整備することが空間線量の低下につながる」と説明する。
 
 18年度のモニタリングは県内の森林1300カ所で実施した。うち初回の11年度から継続調査する362カ所で測定した空間放射線量の平均値は毎時0.23マイクロシーベルト。初回の0.91マイクロシーベルトから約75%低下した。
 1300カ所の測定値を地域別に見ると、相双地区が3.53~0.09マイクロシーベルトと比較的高かったのに対し、南会津地区は0.09~0.03マイクロシーベルトと比較的低かった。
 
 県森林計画課は「測定結果は(放射性物質が時間とともに安定化し放射能を失う)物理学的減衰率とほぼ合致している」とみて、今後も空間放射線量は下がると説明する。
 県は継続調査地点の空間放射線量に関し、原発事故から10年となる20年3月に0.21マイクロシーベルト(11年8月比77%減)、25年3月に0.17マイクロシーベルト(81%減)、30年3月に0.14マイクロシーベルト(85%減)になると予測する。