2019年5月11日土曜日

11- スリーマイル島・TMI原発が廃炉決定

 エクセロンは8日、1979年にメルトダウン事故を起こした米東部ペンシルベニア州のスリーマイル島TMI原発を予定通り930日までに全面閉鎖し廃炉手続きを進めると発表しまし
 TMI原発は全2基のうち事故を起こした2号機が閉鎖され、1号機が1985年に再稼働しましたが、6年前から赤字に陥っていました。
 州議会では、TMIを含む州内の原発9基を年9億ドル(550億円)かけて支援する延命法案が3月に提出されましたが、風力や太陽光といった再生可能エネルギーの普及を妨げるなどの反対論が強く、採決に至らないまま会期末を迎えていました。
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スリーマイル島は廃炉決定 燃料調達期限に支援間に合わず
東京新聞 2019年5月10日朝刊
 【ニューヨーク=赤川肇】米電力・ガス大手エクセロンは八日、一九七九年にメルトダウン(炉心溶融)事故を起こした米東部ペンシルベニア州のスリーマイル島(TMI)原発を予定通り九月三十日までに全面閉鎖し廃炉手続きを進めると発表した。十月以降も運転を続ける条件として州政府に新たな財政支援を求めてきたが、核燃料の調達期限の六月一日までには支援が見込めないと判断した。
 
 州議会では、TMIを含む州内の原発九基を年五億ドル(五百五十億円)かけて支援する事実上の延命法案が三月に提出された。しかし、風力や太陽光といった再生可能エネルギーの普及を妨げるなどの反対論が強く、採決に至らないまま会期末を迎えていた。
 エクセロンは声明で「きょうは従業員らにとって困難な日だ。炭素を出さない原子力エネルギーを州議会が支持することを期待していた」と失望感をにじませた一方、他の原発への財政支援の実現を引き続き後押しする方針を示した。
 TMI原発は全二基のうち事故を起こした2号機が閉鎖され、1号機が一九八五年に再稼働したが、エクセロンによると六年前から赤字に陥っていた