2014年8月6日水曜日

コメの汚染が瓦礫の飛散によるものかは不明 と東電


 福島原発の廃炉作業を監視する福島県県民会議が4日開かれ3号機のがれき撤去で飛散した放射性セシウムが昨年8月、数十キロ離れた南相馬市のコメなどを汚染した可能性が出ていることに対し、批判が相次ぎました
 しかし東京電力の担当者は「粉じんが飛散したのは事実だが、コメの汚染との因果関係は分からない」と述べたということです。
 
 実際東電はこれまであらゆる不具合の理由を「分からない」で通し、これまでも放射能汚染水の海洋流出を何一つ解決しないままで来ました。
 敷地の岸壁沿いに鋼管杭を密に打って、その間隙を水ガラス状のもので固める止水壁も完成させていますが、地下水は単にその壁を迂回して流れるだけでした。そんな工事をした理由こそ「分からない」ことです。
 また地下水問題の決め手といわれる凍土壁も、その手始めとして行ったトレンチ部分がいつまでたっても凍結しません。その理由もいまだに「分からない」らしく、連日氷を15トンも投入しています。
 
 しかし、「コメの汚染との因果関係は分からない」というのは、それらとはまた異なるもので、要するに「誰かそれを証明できるのか」という開き直りです。
 これはたとえ限りなくクロに近かろうとも、決定的な証拠さえなければシロと言い逃れることができるという東電の文化なのでしょうか。
 放射能で汚染された結果営業が出来なくなったゴルフ場が、東電に賠償を請求したのに応じないため、放射能を除去して欲しいと要求すると、一旦宙を舞って着地した放射性物質はもはや東電の所有物ではない(いわゆる無主物)と平然と断るという文化に通じるものです。
 
 「分からない」で思い出されるのは、学校でいじめによる自殺が起きると、教育委員会などが必ず「いじめは確かにあった。しかしそれが自殺の原因であるかどうかは『分からない』」と述べることです。
 これも責任論に係わることになると直ちに懐疑論(=不可知論)に転じることで、文科省をはじめ各段階の教育委員会や当該の学校の関係者が傷つくことを防ぐ、常套手段です。
 
 あるいは近年まで国策企業を守るために、公害の原因の立証責任は住民側にあるとされてきたことで、国策企業内に培養されてきたDNAの発現なのかも知れません。
 
 いずれにしてもあきれ返る話です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
原発がれき撤去で粉じん コメ汚染批判相次ぐ
河北新報 2014年08月05日
 福島第1原発の廃炉作業を監視する福島県県民会議が4日、福島市内で開かれた。3号機のがれき撤去で飛散した放射性セシウムが昨年8月、数十キロ離れた南相馬市のコメなどを汚染した可能性が出ていることに対し、批判が相次いだ。
 相馬市や双葉町など13市町村の住民代表と、商工会や農協など各種団体の代表ら約30人が出席。東京電力の担当者は3号機のがれき撤去に関し「粉じんが飛散したのは事実だが、コメの汚染との因果関係は分からない」と述べた。
 これに対し、委員から「因果関係が不明という説明では納得できない」「コメへの汚染を認めるべきだ」などと反発する声が上がった。
 東電は近く第1原発1号機のがれき撤去に向け、原子炉建屋を覆うカバーの解体に着手する。
 会議では、東電は作業時の粉じん対策などを説明。東電の福島第1廃炉推進カンパニーの増田尚宏最高責任者は「今後、放射性物質をまき散らさないようしっかり作業したい」と理解を求めた。
 

泊原発:規制委が現地調査「北海道電力の説明不十分」

毎日新聞 2014年8月5日
 原子力規制委員会は5日、北海道電力泊原発(北海道泊村)の2日間にわたる現地調査を終えた。焦点となっている、原発がある積丹半島西岸の地形の形成について、島崎邦彦委員長代理は「(規制委が指摘している地震による隆起の)可能性を否定するものは見つからなかった。(波の浸食によるとする)事業者(北電)側の説明では不十分だ」との見解を示した。
 
 地震による隆起との指摘を否定できない場合、北電は今年10月までに確定すると想定していた耐震設計の目安となる地震の揺れ(基準地震動)の見直しを迫られ、安全審査が長引く可能性がある。
 積丹半島西岸には段丘があり、地形に高低差がある。北電はこの地形は潮位が高いときの波による浸食で、高低差があるのは岩石の種類に違いがあるためと説明している。一方、規制委は昔の海底とみられる平らな地形が海岸沿いに複数見られるとして「浸食だけでは説明できず、地震性の隆起があった可能性がある」と指摘している。
 地形の形成に地震が関わると、周辺に活断層がある可能性が出てくる。その場合、規制委は活断層を想定して基準地震動の見直しを検討するよう求めている。
 
 北電は「規制委に納得いただけるよう、真摯(しんし)に、かつ迅速に対応したい」とコメントした。【遠藤修平】
 

2014年8月5日火曜日

泊原発 積丹半島隆起が審査争点 現地調査で規制委

東京新聞 2014年8月4日
 原子力規制委員会は4日、審査中の北海道電力泊原発を現地調査し、敷地内断層の活動性や地震の痕跡と指摘される周辺地形などを確認した。調査は5日まで。島崎邦彦委員長代理は初日終了後、原発のある積丹半島が隆起しているかどうかや、隆起しているのであれば原因は何かが審査で争点になるとの見解を示した。
 
 泊原発をめぐっては、積丹半島西岸の地形が過去に地震で急激に隆起した痕跡であるとの疑いや、敷地内の断層に活動性があるのではないかとの指摘がある。北電は審査などで、海岸地形は新しい時代の地震による隆起を示すものではなく、敷地内断層にも活動性はないと主張している。(共同)
 

小泉進次郎議員が原発再稼働に疑義を表明

 小泉進次郎復興政務官は4日、福島県会津若松市で講演し、安倍政権が進める原発の再稼働について「2回、事故を起こしたらおしまいだ。はたしてもう一度、同じような事故を起こさないと自信を持って言えるか」と疑義を呈しました
 
 小泉氏は自民党の青年部長も務め、人気が高いことから選挙のときにはいろいろな場面に狩り出されるなど、党内で将来を嘱望されています。その彼が安倍政権の方針に疑問を呈するのは勇気の要ることです。
 
  彼の原発再稼動批判は、父親の純一郎氏と同様 端的で筋が通っています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
小泉進次郎氏、原発再稼働に疑義 「事故から学んだか」
朝日新聞 2014年8月4日
 小泉進次郎復興政務官は4日、福島県会津若松市で講演し、安倍政権が進める原発の再稼働について「2回、事故を起こしたらおしまいだ。はたしてもう一度、同じような事故を起こさないと自信を持って言えるか」と疑義を呈した。
 
 安倍政権は再稼働を審査する原子力規制委員会の基準を「世界最高水準」とし、基準に「合格」した原発の再稼働を認める方針だ。小泉氏は、こうした政権の進め方について、「本当にあの事故から学んでいるかと思うことがいっぱいある」と指摘した。
 
 小泉氏は講演後、記者団に、政権が原発問題に「もっともっと強い危機感と、日本の最重要課題という認識で取り組む必要がある」と述べ、具体例として福島第一原発の汚染水問題などを挙げた。小泉氏は「事故を起こして、多くの方が人生を変えざるを得ない様々な決断を強いられ、犠牲を強いられた。それだけの重みと危機感を持って、2011年後の時代を本当に進んでいるのか」とも語った。
 

2014年8月4日月曜日

川内原発立地市の薩摩川内市長との一問一答

 東洋経済編集局の記者が、川内原発の立地自治体:薩摩川内市の市長と、原発再稼動について行った一問一答を、東洋経済オンラインに掲載しました。
 
 市長の回答は書面でなされたもので、それなりに誠実に回答していますが、「避難計画は万全と考えているか」の問いに対しては、単に「詳細な内容まで見ると、十分ではない。できるものから、順次解決していく」とするのみで、それが再稼動の決定的な障害になるという認識は持っていないようです。
 
 また「川内原発誘致のメリットとデメリットは?」の問いに対しても、経済的なメリットについては縷々述べるものの、「原発立地に伴う地域経済面でのデメリットは、それほど大きなものではないと考えている」と回答するのみで、やはり原発の持つ危険性の認識が欠落しています。
 
 これには、大飯原発の運転差し止めを認めた福井地裁判決が、「人格権を放射性物質の危険から守るという観点からみると、原発に係る安全技術設備は、根拠のない楽観的な見通しに基く脆弱なもの」とし、極めて多数の人の生存そのものに関わる権利と、経済的な問題とを並べて論じるような議論に加わることは許されない」とした見解の、かけらも見ることができません
 きっとこうした感覚でいないことには、再稼動などは推進できないということなのでしょう。
 
 以下に東洋経済の記事を紹介します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
川内原発「避難計画は十分でない」
立地自治体の岩切秀雄・薩摩川内市長に聞く
中村 稔:東洋経済2014年08月02日
 編集局記者 
 九州電力の川内原子力発電所1、2号機が7月16日、原子力規制委員会の新規制基準適合性審査に、全国の原発で初めて“合格“の内定を受けた。正式な合格は8月15日までのパブリックコメント(意見公募)の結果を反映した後で、規制委の審査合格はあくまで再稼働のための必要条件の一つにすぎない。
 今後の最大の焦点は、地元による再稼働への同意だ。地元の範囲については、原発から30㎞圏内の地域を含む自治体すべてを対象にすべき、との意見もあるが、鹿児島県知事は、川内原発が立地する鹿児島県薩摩川内市の市議会と市長、そして鹿児島県の県議会と知事という、4者の承認が必要との見解を示している。
 
 東洋経済では、立地自治体である薩摩川内市の岩切秀雄市長に川内原発再稼働に関して取材を申し込んだところ、書面での回答となった。かねてより再稼働「容認」派である岩切市長は、再稼働の必要性について、「安全性の確保を大前提としたうえで、当面の間は必要」との考えを示した。
 
 また再稼働に対する市民の考え方について、「賛成・反対どちらの意見もあることは重々認識している」と前置きしつつも、「一昨年の市長選挙では、安全確保を前提として再稼働を容認するという私と、再稼働に反対するという候補との一騎打ちであったが、投票いただいた市民の方々の8割以上の方が私に投票していただいており、市民から付託を受けたものと考えている」とした。
 
 一方、同市が昨年11月に策定した、原子力防災・避難計画については、「詳細な内容まで見ると、十分ではない」とし、今後の見直しが必要との考えを明らかにした。「十分ではない」という内容の中身について、改めて確認したところ、緊急避難時における要援護者(寝たきりの高齢者や障害者など)のための寝台車の確保、在宅の要援護者の避難先での対応(病院などの確保)、避難する住民や車両のスクリーニング(放射線汚染検査)の場所の設定、緊急時に使うバスの手配など、との回答が市の防災安全課長を通じてあった。
 放射性物質が大量に原発外部へ放出された緊急事態時の避難計画については、同市議会や市民から、それ以外にも多くの問題点や懸念が指摘されている。
 たとえば、市内各地区単位の避難経路は、有事の風向きが不明な点を考え、2ルートを設定している。が、鹿児島市を中心とした避難先の施設は、現状で地区ごとに1カ所であり、最低2カ所は必要との意見が多い。また、有事における道路の渋滞状況の想定が実効性を欠くとの指摘や、より詳細な避難時間のシミュレーションを求める意見、さらに駅やショッピングセンターなど人が多く集まる施設や企業での避難指示のあり方を見直すべき、といった要求もあった。
 
 こうした懸念に対する解決策を含め、市民の不安を解消し、避難計画を市民に周知徹底するまでには、まだ課題が多い。岩切市長はかねて「安全性の確保が再稼働の大前提」と強調しており、地元住民の安全対策の要といえる避難計画の課題を十分に解決しないまま、再稼働の同意判断を行うことは難しいと見られる。
 
 岩切市長に対する質問と回答は以下のとおり。以下、茶色字が質問事項、それに続く黒字部分が書面回答内容
       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
他の原発に先駆けて、川内原子力発電所の審査書案が了承されたことを、市長としてどう受け止めているか。
審査書案に対して、外部から科学的・技術的意見を広く募集され審査書が確定するものと認識しているが、今後においても原子力規制委員会においては、厳正かつ慎重な審査・確認を行っていただき、併せて、九州電力においては、適切な対応をお願いしたい。
 
川内原発ないし全国の原発の再稼働の必要性に対する考え方は。
4月11日に策定されたエネルギー基本計画に、原子力発電は「重要なベースロード電源」と位置付けられた。が、大量かつ安定的な電力供給を行える原発は、経済活動および国民生活への影響、またCO2(二酸化炭素)などの地球温暖化問題などを総合的に考慮したとき、あくまでも安全性の確保を大前提としたうえで、当面の間は必要であると考えている。
 
防災・避難計画については万全と考えているか。要援護者への対応や避難経路、避難場所などについて、県内周辺住民から懸念も上がっているが、今後の対応は。
詳細な内容まで見ると、十分ではない。できるものから、順次解決していく。
 
地震や津波、火山など自然災害リスクを、どう考えているか。また、原子力規制委員会に、火山の専門家が入っていないことについてはどうか。
今回策定された規制基準および各評価ガイドは、福島原発事故の教訓およびIAEA(国際原子力機関)などの国際的な基準を踏まえ、特に地震や津波、火山などの自然現象に関しては、従来の基準を強化または新設されるなど、重点が置かれたものと考えている。
なお、火山に関する影響評価ガイドに関しても、2012年にIAEAが策定した、火山に関する安全基準(SSG-21)などを基に策定されており、慎重かつ厳正な審査・評価が行われているものと考えている。
 
メリットは雇用増や市財政への安定収入
 
川内原発誘致以来のメリットとデメリットは。
地元経済へのメリットは、大きく、建設段階と運転開始後の2つに区分されると考えている。
建設段階では、地元事業者の建設受注に伴う雇用増などの波及効果があるほか、運転開始後は関連企業による雇用増や、原発関係者の常駐、さらに定期点検時における作業員の宿泊などに伴う経済効果がある。
また、立地自治体の財政面では、運転開始後、固定資産税を徴しているほか、建設時点から電源交付金(電源立地地域対策交付金)を受けており、これらを活用して、不十分だった公共施設などの整備を推進できたこと、また安定的な収入として、市の財政運営にも寄与しているなどのメリットはあると考えている。
一方、原発立地に伴う地域経済面でのデメリットは、それほど大きなものではないと考えている
なお、立地自治体としての行政対応の面では、原発事故に対する不安やその危険性に関する市民などの意見に対し、適切に対応しており、ていねいな取り扱いは今後とも必要なことと考えている。
 (編集部注:川内原発は1号機が1979年1月に建設開始、1984年7月に運転開始。2号機が1981年5月に建設開始、1985年11月に運転開始した。建設費は2基合計で約5000億円。2013年3月末現在の社員は288人で、協力会社が約1070人。また、薩摩川内市の2013年度予算では、国と県からの電源交付金を約12.3億円、使用済み核燃料税を3.9億円計上している。電源交付金の累計額は250億円を上回り、九州電力が同市に納めた固定資産税は、累計500億円を超す)
 
地元住民の再稼働に対する考え方をどう見ているか。
市民の中には、再稼働について、賛成・反対、どちらの意見もあることは重々認識している。
しかし、一昨年の市長選挙は、安全確保を前提として再稼働を容認するという私と、再稼働に反対するという候補との一騎打ちであったが、その結果、投票いただいた市民の方々の8割以上の方が私に投票していただいており、市民から付託を受けたものと考えている。
(編集部注:2012年11月の市長選では、無所属現職で民主・自民・公明・国民新の各党が推薦する岩切秀雄氏と、原発即時廃止を唱える無所属新人で共産党が推薦する山口陽規氏との一騎打ちとなった。結果は岩切氏が4万4816票を獲得、9978票だった山口氏を大差で下して再選を果たした。投票率は70.31%だった)
 
国や規制は市民に対して説明を
 
住民説明会など、地元同意までの今後の課題と規制委、国に対する要望は。
再稼働の判断については、規制委から市民に対し、福島原発事故の教訓などを踏まえ、どのような基準を策定され、その基準に対し、川内原発はどうであったかを説明いただいたうえで、議会の意見などを踏まえ判断したいと考えている。
したがって、規制委に対しては、市民に対し、わかりやすい説明を行っていただくこと、および国に対しては、4月に閣議決定されたエネルギー基本計画に関し、国民に対する十分な説明など、国民理解を得る取り組みをお願いする。とともに、同計画で再稼働に関し示された「立地自治体等関係者の協力と理解を得るよう、取り組む」とは、具体的にどのようなアクションを起こされるのか、示していただきたい。
 
川内原発には3号機の増設計画があり、市長として同意することを2010年に議会で表明したが、計画がストップしている現在の状況をどう考えているか。引き続き、増設を推進する立場か。
4月に閣議決定されたエネルギー基本計画においては、「原子力は安全性の確保を大前提に、エネルギー需給構造の安定性に寄与する重要なベースロード電源と位置付け、政策的には既存原発の徹底した安全性の確保を目指し、規制基準に適合すると認められた場合は再稼働を認めること」、また「原発依存度については、可能な限り低減させるとの方針の下、安定供給等の観点から確保していく規模を見極める」としており、新増設に関する国の考えは明確に示されていない、と認識している。
このような現状において、原子力政策は国の責任において進められるものと考えている。
 

再稼働阻止へ 浜岡原発ネット発足集会

 浜岡原発は東海地震の震源域の真上にある最も危険な原発で、直下型地震に見舞われれば瞬時に原子炉が破損する危険るので、防潮堤の建設などは大した意味を持っていません。こうした原発まで、規制基準の審査に名乗りをあげるということは真に異常なことです。
 
 日、中部電力浜岡原発の再稼働阻止を目指す41市民団体と個人が連携する「浜岡原発の再稼働を許さない静岡県ネットワーク」の発足集会が、静岡市で開かれました。
 
 集会には4百人あまりが参加し来年月までの一年間で、再稼働を認めないよう知事に求める署名百万人を目指すことを確認しました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
再稼働阻止へ 浜岡原発ネット発足集会
中日新聞 2014年8月3日
◆100万人署名目標
 中部電力浜岡原発(御前崎市)の再稼働阻止を目指す県内の市民団体と個人が連携する「浜岡原発の再稼働を許さない静岡県ネットワーク」の発足集会が二日、静岡市葵区であり、四百人超が参加した。来年九月までの一年間で、再稼働を認めないよう知事に求める署名を百万人を目標に集め、各団体は地元の自治体首長と議会に再稼働反対を働き掛けることを確認した。
 
 脱原発運動や避難者支援に取り組む四十一団体と五人が加わった。今後も加盟を募る。
 集会には、東京電力福島第一原発事故で避難が続く福島県浪江町の馬場有町長が参加。「福島の事故の原因究明も検証もしていないのに、原発を再稼働するのは大きな間違い」と厳しく指摘し、脱原発を目指す考えを強調した。
 馬場町長は、原発事故から避難するため「屋根の上で助けを求めていた町民を助けられず、本当に悲しい」と悔やんだ。政府や国、県、東電は避難指示も放射能の情報も出さず「風下に逃げて五日間無用な被ばくをしてしまった」と批判。震災関連死は三百二十人に上ることも明かした。
 
 浜岡原発の地元、牧之原市の西原茂樹市長と伊豆の国市の小野登志子市長も登壇した。西原市長は永久停止を求める立場から「県レベルでの討議会を複数回開き、(再稼働に関する)結論の合意形成を図るべきだ」と提案した。小野市長は、環境を守る新エネルギーの開発に期待した。
 

除染基準の見直し 「国はやりたい放題」

 環境省が福島原発事故の除染に関し、除染目標をこれまでの空間線量率:毎時0.23マイクロシーベルトから、個人、個人が被曝線量(ガラスバッチ)を携帯することを条件に、毎時0.3~0.6マイクロシーベルトにアップすることについて、子連れで福島県内外に避難する母親たちから一斉に不安や疑問の声が上がっています
 ある主婦は「国はやりたい放題だ」と憤っています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
除染見直し 「国はやりたい放題」母子避難者憤り
河北新報 2014年8月2日  
 環境省が福島第1原発事故の除染に関し、個人被ばく線量重視にシフトしたことについて、子連れで県内外に避難する母親からは一斉に不安や疑問の声が上がった。
 福島県浪江町から福島市の仮設住宅に避難する大島まゆみさん(44)は「毎時0.23マイクロシーベルトを達成できないから基準を変えたのではないか。国はやりたい放題だ」と不信感をあらわにした。
 国は多くの県民に個人線量計を配布し、実態に即した除染を行うとしているが、福島市の仮設住宅で暮らす、浪江町出身の大友みどりさん(44)は「(煩わしさから)線量計を常時、携帯しない子どももおり、国は実態が分かっていない」と不安を口にした。
 福島県外の避難者にとって、除染の進み具合が帰還するかどうかの判断基準になっている。
 南相馬市から兵庫県西宮市に夫と息子と避難する鹿山真里さん(32)は「新方針はとにかく避難者を帰したいから、としか思えない」と指摘。いわき市から広島市に自主避難する三浦綾さん(41)は「ずさんな対応に言葉も出ない。帰ろうとしている人の気持ちが、これでまた遠のいた」と憤った。