2019年2月8日金曜日

<再処理工場> 審査書案取りまとめへ 規制委

 不要なプルトニウムを生み出すだけの六ケ所村核燃料再処理工場の、稼働に向けての事実上の合格証に当たる審査書案の取りまとめが本格化するということです
 
 この再処理工場は、かつて経産省の心ある若手官僚たちが「稼働すればトータルで19兆円も掛かる、全く不要で有害な設備」と反対したものです。その人たちは事実上粛清されて、工場の建設はそれこそ粛々と進められてきました。
「もんじゅ」の高速増殖炉もそうでしたが、それが極めて危険なものだからと先進国が次から次へと撤退して行った中で、日本だけは「一度国=役人が決めると絶対に変更は認められない」という文化?があるため、最後に挫折するまでズルズルと続けてきました。
 原子力ムラの人たちにとって極めて重要な収入源、という要素も大いに関係したのでしょう。
 
 再処理工場には経済的メリットは何もなく、近海が濃厚な放射性廃液で汚染されるだけです。
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<再処理工場>審査書案取りまとめへ 規制委、事故対策の方針了承
  河北新報 2019年2月7日
 稼働に向けた審査が大詰めを迎えた日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)に関し、原子力規制委員会は6日の定例会合で、重大事故対策の審査方針を了承した。審査会合は新たな問題点が生じない限り終了し、事実上の合格証に当たる審査書案の取りまとめが本格化する。
 
 審査の合格は確実な見通しで、原燃が3月末までに提出する補正書の熟度が焦点となる。合格時期について、更田豊志委員長は同日の定例記者会見で「今の段階であとどのくらいで規制委としての判断に至るか、時間的なことは申し上げる段階にない」と述べるにとどめた。
 
 使用済み核燃料からプルトニウムやウランを化学処理で取り出す再処理工場は、核燃料を燃やす原発と構造が大きく異なる。重大事故対策を議論した定例会合では、建物や設備の耐震性をより厳しくチェックする方針などを確認した。
 再処理工場の審査会合は昨年9月にいったん終了。審査書案の作成に入ったが、議論が不十分な項目が判明し今年1月28日に改めて会合を開いた。規制委にとって再処理工場の審査は初めてで、原発の審査と比べ慎重な姿勢が目立つ。