宮城県の村井嘉浩知事は21日、県議会２月定例会に、直接請求に基づいて東北電力女川原発２号機の再稼働の是非を問う住民投票条例案を提出しました。
その際知事は「11万人を上回る県民の署名により請求された意義を大変重く受け止める」と答弁し、条例案に対する賛否は明らかにせず、「さまざまな観点から議論してほしい」と述べました。
再稼働に賛成の知事が、提案に当たり自身の賛否を明らかにしなかったのは評価できます。
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＜女川原発再稼働＞村井知事、住民投票条例案を提出 県議会での論戦本格化
河北新報 2019年2月21日
宮城県の村井嘉浩知事は２１日の県議会２月定例会に、東日本大震災後に停止している東北電力女川原発２号機（宮城県女川町、石巻市）の再稼働の是非を問う住民投票条例案を提出した。同日午前に代表質問が始まり、条例案を巡る論戦が本格化した。
県議会最大会派「自民党・県民会議」の石川光次郎氏の質問に対し、村井知事は「１１万人を上回る県民の署名により請求された意義を大変重く受け止める」と答弁した。
課題として（１）原発再稼働の是非を県民投票で判断すること（２）執行上の問題－の２点を指摘。条例案に対する賛否は明らかにせず、「議会には私の意見を含め、さまざまな観点から議論してほしい」と述べた。
住民投票実現を求める市民団体が１１万１７４３人分の署名を集め、条例制定を直接請求した。条例案は常任委員会での審議を経て、３月１５日の本会議で採決される見通し。
