2019年2月10日日曜日

泊原発、消火設備が凍結 室内暖房が働かずに

 泊原発1、2号機で異常寒波のもとの9日、消火ポンプの補助設備消火加圧水ポンプが凍結し同日未明から約6時間にわたり使用できない状態になりました。
 原因は加圧水ポンプが収納されている部屋の暖房器具が働いていないためでしたが、読売新聞では部屋の暖房器具が1日から故障し修理が完了していなかっためとし、NHKでは社員がこの部屋の暖房をつけ忘れていたためとしています。
 どちらかが間違っているといえますが、実は暖房機が直っていることを社員が知らなかったこともあり得るなど、いろいろと興味がわきます。
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泊原発、消火設備が凍結…室内暖房の故障で
読売新聞 2019年2月9日
 北海道電力は9日、泊原子力発電所1、2号機(北海道泊村、停止中)で、消火ポンプの補助設備が凍結し、少なくとも同日未明から午前までの約6時間にわたり使用できない状態になっていたと発表した。消火ポンプには影響はなかった。補助設備を温める暖房器具の故障が原因とみられる。同原発の設備が凍結で不具合を起こすのは異例。
 
 同社によると、不具合を起こしたのは、消火ポンプの水圧を保つための「消火加圧水ポンプ」で、9日午前0時半頃、社員がパトロール中に発見した。消火加圧水ポンプが入っている部屋の温度は、寒波の影響もあり氷点下5度まで下がっていた。この部屋に設置されている暖房器具が1日から故障していたが、修理が完了していなかったという。
 
 同社広報部は、「他の部屋の暖房は稼働しており、伝熱効果で凍結は発生しないと見込んでいたが、見通しが甘かった。再発防止策を徹底する」としている。
 
 
泊原発 寒さで消火設備の一部が凍結し故障
NHK NEWS WEB 2019年2月10日
9日、記録的な寒さに見舞われた北海道にある泊原子力発電所で消火設備の一部が凍結が原因で故障していたことが分かりました。北海道電力によりますと、ほかの設備に問題はなく、発電所の消火機能に影響はなかったということです。
 
北海道電力によりますと、9日午前0時半ごろ、運転を停止している泊原発1号機と2号機の消火設備が入る建物で、火事の際、消火水を供給する水圧を一定に保つ「消火加圧水ポンプ」と呼ばれる装置が凍結が原因で故障しているのをパトロール中の社員が確認しました。
この装置以外の消火設備に問題はなく、北海道電力は、発電所の消火機能に影響はなかったとしています。
 
北海道は9日、各地で氷点下30度を下回る記録的な寒さに見舞われ、泊原発近くの共和町でも最低気温が氷点下12度7分まで下がりました。
北海道電力によりますと、今回凍結した装置がある部屋でも室温が氷点下5度近くまで下がっていましたが、社員がこの部屋の暖房をつけ忘れていたということです。
北海道電力は「ご心配とご迷惑をおかけすることになり、深くおわび申し上げます。故障した装置の復旧を急ぎ、再発防止を徹底します」とコメントしています