2021年8月18日水曜日

敦賀原発2号機 規制委が審査中断を決定

 原子炉建屋直下を通る断層が活断層かどうかが焦点となっている日本原電敦賀原発2号機の審査資料を原電が不適切に書き換えた問題を巡り、原子力規制委18日の定例会合で、審査中断を決めました。原電の体制改善が確認できるまで再開しない方針で、再開の時期は見通せません。読売新聞は終結までにさらに数年以上かかる公算が大きくなったと見ています

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敦賀原発の審査中断、規制委 資料書き換え問題、再開見通せず
                            共同通信 2021/8/18
 原子炉建屋直下を通る断層が活断層かどうかが焦点となっている日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県)の審査資料を原電が不適切に書き換えた問題を巡り、原子力規制委員会は18日の定例会合で、審査中断を決めた。原電の体制改善が確認できるまで再開しない方針で、時期は見通せない。
 問題は規制委が2020年2月、敷地の掘削調査試料を分析した「ボーリング柱状図」の記述が無断で書き換えられていることを指摘して発覚。柱状図の書き換えは計25カ所に上った。うち18カ所は、原子炉建屋直下の断層の活動性を判断する上で重要な地点で掘削した試料に関するものが大半だった。


敦賀原発2号機、規制委が審査中断を決定…再稼働さらに遅れる見通し
                         読売新聞 2021年8月18日
 日本原子力発電が敦賀原発2号機(福井県)の審査資料を無断で書き換えた問題で、原子力規制委員会は18日、再稼働の可否を判断する審査の中断を決めた。敦賀2号機の審査は開始からすでに5年半以上を経ているが、他原発の審査が優先されることになり、終結までにさらに数年以上かかる公算が大きくなった