2021年8月27日金曜日

トリチウム水沖合放出計画に中国と韓国が遺憾の意

 福島原発のトリチウム汚染水を海洋放出することに関し、韓国と中国から遺憾の意が表明されました。日本はIAEAの了解を取ったことで問題ないという考え方のようですが、IAEAは周辺国の同意を得ることを前提にしている筈です。

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原発処理水の沖合放出計画に韓国が反発 公使呼び遺憾表明
                          TBS 2021年8月26日
 東京電力が福島第一原発の「処理水」を海底トンネルを通し沖合から放出する計画を発表したことについて、韓国外務省は26日、日本大使館の公使を呼び遺憾の意を伝えました。
 東京電力は25日、福島第一原発で溜まり続ける放射性物質トリチウムを含む「処理水」について、海底トンネルをつくり、原発の沖合、およそ1キロの地点から放出すると発表しました。
 韓国政府はこれを受けて緊急会議を開き、日本側に処理水の放出計画の中断を要求。さらに翌26日には、韓国外務省の李桐圭(イ・ドンギュ)気候環境科学外交局長が在韓国日本大使館の林誠公使を呼んで深い遺憾の意を表明し、処理水放出に反対する韓国政府の立場を改めて伝えました。


韓国「事前の協議や了解なく遺憾」
                    NHK NEWS WEB 2021年8月26日
(前 略)
韓国政府は25日、対応を協議するための会議を開きました。
この中でク・ユンチョル(具潤哲)国務調整室長は「最も近い隣国である韓国政府といかなる事前の協議や了解もなく、一方的に進められていることに対し改めて遺憾の意を表明する」と述べました。
また「一方的な放出の推進を直ちに中止し、まずは近隣諸国との十分な協議と意思の疎通をしていくことが責任ある国際社会の一員としての望ましい姿勢だ」としています。
そのうえで「国民の安全を最優先として、今後も必要な措置を国際社会とともに取っていく」と強調し、東京電力が発表した計画を詳しく分析する考えを示しました。


中国外務省、「過ち重ねている」と非難 福島第1原発の処理水沖合放出計画
                        時事通信 2021年08月26日
【北京時事】中国外務省の汪文斌副報道局長は26日の記者会見で、海底トンネルの建設により東京電力福島第1原発の処理水を沖合の海に流す計画について「日本は内外の反対を顧みず汚染水の放出という誤った決定をした上、さらに過ちを重ねている」と非難した。