2020年1月13日月曜日

「いつかは戻って暮らしたい」 福島で新成人誓う

 福島県浪江町は11日、成人式を行い 該当者188人中約60人が出席しました。代表者は誓いの言葉で「いつかは浪江町に戻って暮らしてみたいと思っている。自分の信念を持って何事にも全力で取り組みたい」と述べました。
 富岡町12日、成人式を行い約40人の新成人が参加しまし
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「いつかは浪江で暮らしたい」 故郷の成人式、新成人誓う
福島民友ニュース 2020年01月12日
 浪江町は11日、同町で成人式を行った。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故当時、小学5年生だった188人が晴れの日を迎えた。
 町内での実施は震災後3度目で、県内外から約60人が出席。吉田数博町長が式辞を述べ、各地区の新成人代表に成人証書を手渡した。町内の小学校6校の校歌も披露され、出席者が懐かしい母校の校歌に耳を傾けた。
 新成人を代表して東京大教養学部2年の金山裕生さん(20)が誓いの言葉を述べた。金山さんは「毎年3月が近づくと複雑な気持ちになる。一度失われた人とのつながりや自然と共生する生活を完全に元通りにすることはできない」と振り返った上で「いつかは浪江町に戻って暮らしてみたいと思っている。自分の信念を持って何事にも全力で取り組みたい」と誓った。


福島・富岡で成人式、母校に別れ 原発事故被災、校舎は2月に解体
共同通信 2020/1/12
 東京電力福島第1原発事故による避難指示区域が残る福島県富岡町で12日、成人式が開かれ、約40人の新成人が参加した。事故当時小学5年だった新成人は式典後、事故後に使われなくなり、2月に解体が始まる小学校を訪問、思い出の校舎との別れを惜しんだ。
 町教育委員会によると、事故で全町避難した富岡町には当時、小学校が2校あった。同町は2017年、一部で避難指示が解除されたが、避難先から戻らない児童が多いため、2校は中学校の校舎を利用して集約する形で18年に再開。2校舎は解体が決まった。
 新成人は、小学校で晴れ着姿で友人と記念写真を撮ったり思い出話をしたりしていた。