高浜3号機で定期検査開始、福井 テロ対策間に合わず
共同通信 2020/1/6
関西電力は6日、高浜原発3号機(福井県高浜町)の定期検査を始めたと発表した。4月上旬の原子炉起動、5月上旬の営業運転再開を目指す。ただ、運転継続に必要なテロ対策施設が設置期限の8月までに完成しない見込みのため、運転できても3カ月程度で停止する。
3号機はプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を使用するプルサーマル発電をしており、関電は使い終わったMOX燃料8体を今月下旬に取り出す予定。国内に再処理できる施設はなく、関電は8体を原発内のプールで当面保管するとしている。定検では通常のウラン燃料73体も交換する。
高浜原発3・4号機 8月以降停止へ テロ対策施設間に合わず
NHK NEWS WEB 2020年1月7日
福井県にある高浜原子力発電所について関西電力は、設置が義務づけられているテロ対策の施設の完成が期限に間に合わないとして、ことし8月以降、3号機と4号機を順次停止させる方針を固めました。
テロ対策などのための施設「特定重大事故等対処施設」は、再稼働に必要な原発の工事計画の認可後5年以内に設置することが義務づけられていて、高浜原発3号機はことし8月、4号機はことし10月が期限です。
しかし関西電力は工事が遅れていて完成が間に合わないとして、期限がきたら順次運転を停止する方針を固めました。
3号機は6日から核燃料を交換する定期検査に入っていて、ことし5月上旬には原子炉を起動し営業運転に戻る予定ですが、3か月後の8月に再び停止することになります。
テロ対策の施設をめぐっては九州電力の川内原発1・2号機でも期限内の設置が困難として、ことし3月から順次運転を停止する予定です。