原発事故で避難指示が出た福島県12市町村で19年度に捕獲されたイノシシが、18年度の1万749頭を上回り、過去最多となる見通しとなりました。
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「捕獲イノシシ」過去最多! 避難指示12市町村 捕獲状況を共有
福島民友 2020年07月28日
東京電力福島第1原発事故により避難指示が出た12市町村で2019年度に捕獲されたイノシシが、18年度の1万749頭を上回り、過去最多となる見通しとなった。国や県、12市町村などでつくる鳥獣被害対策会議が27日、富岡町で会議を開き、捕獲状況を共有した。
県によると、昨年度の正確な捕獲頭数は集計中だが、環境省が帰還困難区域内で捕獲した頭数や、各市町村の現時点での報告などから試算した。県は、市街地からのイノシシの排除を目指す広域緊急戦略を展開した成果と分析している。ただ、各市町村の担当者からは「イノシシが減ったという実感はない」との声も上がっている。
広域緊急戦略は本年度末で改定期を迎えることから、国は市町村ごとの実情に応じた対策の在り方や要望などを踏まえて内容の充実を図る方針。