2021年2月26日金曜日

規制委員長「大変遺憾」 柏崎原発 核物質防護で問題続出

 柏崎刈羽原発で昨年9月に中央制御室への不正入室し、1月27日には侵入検知に関わる核物質防護設備を誤って損傷させ、福島第2原発でも今月中旬に無効化済みのIDカードを紛失するなど核物質防護に関わる問題が相次いで起きたことを受け、原子力規制委の更田豊志委員長は24日の定例記者会見で「大変遺憾だ」と苦言を呈しました。
 規制委は不正入室が核物質防護規定に違反したと既に判断していますが、新たに判明した2件についても事務局の原子力規制庁が検査を実施し規定に違反しているかなどを確認するとしています。
 更田氏は、既に認められている規定の見直しを東電に求めた場合には、再審査が必要となりますが、その間の再稼働事実上あり得ないと述べました。
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規制委員長「大変遺憾」 柏崎原発 核物質防護で問題続出
                           新潟日報 2021/02/25
 東京電力柏崎刈羽原発で核物質防護に関わる問題が相次いで起きたことを受け、原子力規制委員会の更田豊志委員長は24日の定例記者会見で「大変遺憾だ」と苦言を呈した。今後の検査などを通じて「厳しく見ていきたい」と強調した。
 柏崎刈羽原発で昨年9月に起きた中央制御室への不正入室問題は、1月下旬に発覚。同27日には侵入検知に関わる核物質防護設備を誤って損傷させ、福島第2原発でも今月中旬に無効化済みのIDカードを紛失したことが分かった。
 核物質防護に関わる問題が相次いだことについて、更田氏は「東電の防護に対するレベルや質に疑問は持っている」と述べた。ただ、新たに発覚した2件の深刻さなどの評価に関しては「現時点では何も申し上げられない」とし、事実関係の確認を急ぐとした。
 核物質防護規定は核物質を扱う事業者のルールを定めたもの。既に認められている規定の見直しを東電に求めた場合には、再審査が必要となる。この場合の再稼働について、更田氏は「許可になっていない時点での発電所の利用は、事実上あり得ない」と述べた。

 規制委は既に不正入室が核物質防護規定に違反したと判断している。新たに判明した2件についても事務局の原子力規制庁が検査を実施し、規定に違反しているかなどを確認するとしている。