福井県の杉本達治知事は16日開かれた定例県議会に、40年超の関西電力原発3基の再稼働に関し、「議論に着手し、慎重にご検討いただきたい」と要請しました。
杉本知事はこれまで関電が使用済み核燃料の中間貯蔵施設の県外候補地を提示することが前提条件であるとして、まだ再稼働の「議論の入り口に立っていない」との立場でしたが、関電の森本孝社長が12日、知事と面談し、中間貯蔵施設の県外候補地を23年末を最終期限として確定させると表明したことを受けて踏み出したものと見られます。
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福井県議会に再稼働検討を要請 杉本知事、40年超原発3基
共同通信 2021/2/16
福井県の杉本達治知事は16日に開かれた県議会の定例会で、県内にある運転開始から40年を超えた関西電力の原発3基の再稼働に関し「議論に着手し、慎重にご検討いただきたい」と要請した。議会や自身が結論を出す時期には言及しなかった。
杉本知事は定例会後の取材に「県議会の見識で議論を進めてほしい」と述べた。畑孝幸県議会議長は15日の取材に「早急に結論が出る問題ではない」と話し、定例会後は「一般質問などで議論する。流れに任せるしかない」と述べた。来月17日の閉会までに結論が出るかどうかは不透明な状況だ。