2021年2月14日日曜日

14- 中間貯蔵候補地23年までに確定と関電社長

 関西電力の森本孝社長は12日、杉本達治福井県知事と面談し、使用済み核燃料を一時保管する中間貯蔵施設の県外候補地23年末を最終期限として確定させると表明しました。

 むつ市の施設を電力各社で共同利用する案を選択肢の一つとして提示し、杉本知事は前向きに受け止め、県内にある原発3基の再稼働に向け議論を始める考えを示しました。
 しかしむつ市の宮下市長は、共同利用案に反発しており、実現見通しは立っていません
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候補地確定23年までと関電社長 中間貯蔵、福井県は再稼働議論へ
                            共同通信 2021/2/12
 関西電力の森本孝社長は12日、福井県庁で杉本達治知事と面談し、関電原発の使用済み核燃料を一時保管する中間貯蔵施設の県外候補地は、2023年末を最終期限として確定させると表明した。青森県むつ市の施設を電力各社で共同利用する案を選択肢の一つとして提示。杉本知事は前向きに受け止め、運転開始から40年超の福井県内にある原発3基の再稼働に向け、議論を始める考えを示した。
 森本社長は面談で「期限までに確定できない場合は3基の運転はしないという不退転の決意だ」と強調。ただ、むつ市の宮下宗一郎市長は、共同利用案に反発しており、実現見通しは立っていない


中間貯蔵「共用化認めず」 むつ市反発、関電提示で
                            共同通信 2021/2/13
 青森県むつ市は13日、使用済み核燃料の中間貯蔵施設を電力各社で共同利用する案を、関西電力が選択肢の一つとして福井県に示したことに対し「共用化を認めた事実はない」とするコメントを発表した。
 福井県は、運転開始から40年を超えた原発3基の再稼働議論の条件として、使用済み核燃料の搬出先として県外候補地を示すよう関電に求めていた。関電は今月12日、2023年末までに確定すると示し、むつ市の施設に言及した。
 むつ市はコメントで「(関電が)市の施設を候補地の一つとして提示、あるいは共用化がその選択肢の一つとなるようなことは、あり得ないことだ」と批判した。