2021年2月7日日曜日

柏崎市長 再稼働論議「数カ月単位で遅れる」と 東電の相次ぐ失態で

 新潟県柏崎市の桜井雅浩市長はこれまでことし前半にも再稼働問題の議論が始まるとの見通しを示していましたが、3日の定例記者会見で、柏崎刈羽原発で相次いだ失態を受け、7号機の再稼働問題について議論を始める時期が「数カ月単位で遅れる可能性が大きくなった」との認識を示しました。

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再稼働論議「数カ月単位で遅れる」 柏崎市長、東電相次ぐ失態を受け
                           新潟日報 2021/02/04
 新潟県柏崎市の桜井雅浩市長は3日の定例記者会見で、東京電力柏崎刈羽原発で相次いだ失態を受け、7号機の再稼働問題について議論を始める時期が「数カ月単位で遅れる可能性が大きくなった」との認識を示した。自身が1月の会見などで、ことし前半にも再稼働問題の議論が始まるとの見通しを示していたことを念頭に発言した。
 桜井氏は一連の失態を問題視し、東電と原子力規制委員会に詳細な説明などを求めている。
 3日の会見では「原発推進団体からも厳しい意見が出ている。事態の重みを東電は十分感じ取らないといけない」と述べた。東電による再発防止策や、それに対して地元の理解を得るには一定の時間がかかるとの見方を示した。
 一方、ことし前半には原子炉起動に必要な検査が終わるとして、再稼働について「なるべくスムーズな意思決定がなされるべきだ。年内に結論付けられることを期待する」とも述べた。
 市は、7号機の再稼働に必要な国の審査が終了したことを受け、市主催の住民説明会を12日午後6時半から市文化会館アルフォーレで開くと発表した。原子力規制庁の担当者がリモート出席する。定員200人。事前申し込みが必要。市防災・原子力課、0257(21)2323。