2013年6月8日土曜日

江戸川のウナギからも放射性セシウム

 
 養殖用のシラスウナギの高騰に悩む養鰻業界ですが、千葉県の江戸川で捕獲されたウナギからもキロ当たり140ベクレルの放射性セシウムが検出され、出荷停止になりました。江戸川のウナギはこれまで年間8トンの水揚げがあったということです。
 
 東京都は、さらに水路がつながっている荒川、旧江戸川、中川、新中川の4つの河川で捕獲されたウナギについても出荷を自粛するよう要請しました。
 
 ウナギは回遊魚で、太平洋のマリワナ沖あたりで産卵・孵化し、それが赤道北海流で西に移動した後に黒潮に乗って北上し日本の河川に住み着くといわれ、野生魚の寿命は3~4年だそうです。

 原発事故から既に27年経ったチェルノブイリでも、周辺に広がっている汚染地一帯のキノコなどからはいまなお濃厚な放射性セシウムが検出され、それを不用意に食べた人々に内部被曝を起こしているといわれます(セシウムの半減期は30年)。
 
 日本でも放射能汚染の被害はまだ広がる一方のように思われます。
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江戸川 ウナギから基準超す放射性物質
NHK NEWS web  2013年6月7日
千葉県市川市の江戸川で捕獲されたウナギから国の基準を超える放射性物質が検出され、千葉県のほか連絡を受けた東京都と埼玉県は流域の漁業協同組合に江戸川などのウナギの出荷を自粛するよう要請しました。

千葉県によりますと、今月3日、江戸川の中流から下流にあたる市川市で県が捕獲したウナギを検査したところ、このうち1匹から、国の基準の1キログラム当たり100ベクレルを上回る140ベクレルの放射性セシウムが検出されたということです。
江戸川では東京の2つの漁業協同組合がウナギ漁をしていて、年間8トンの水揚げがあるということです。
千葉県と連絡を受けた東京都、埼玉県は流域の漁業協同組合に対して江戸川で取れたウナギの出荷を自粛するよう要請しました。
東京都は、さらに水路がつながっている荒川、旧江戸川、中川、新中川の4つの河川で捕獲されたウナギについても出荷を自粛するよう要請しました。
また、千葉県や東京都は釣り客に遊漁券を販売しないことや釣り客がウナギを捕獲した場合、その場で放して食べないように呼びかけています。
千葉県内では、去年6月、利根川で捕獲されたウナギから基準を上回る放射性物質が検出され、利根川のウナギについては流域の漁協が出荷を自粛しています。
東京都と埼玉県では、これまでの検査でウナギから国の基準を超える放射性物質が検出されたことはないということです。