2014年3月28日金曜日

汚染水処理のALPS またもトラブルで処理停止

 トラブル続きの福島原発の汚染水処理設備、「ALPS」は、25日に2系統(3系統が装備)での運転を再開したばかりですが、今度は処理中の水が異常に濁っているのが見つかりA系統を止めました。
 不具合の原因は不明で処理再開の見通しは立っていないということです。
 
 「ALPS」は過去1年間こうしたトラブルの連続で、運転実績は当初計画の1/4ということです。
 東京電力は、これまで4月以降に「ALPS」の本格運転を目指すとしてきましたが、これではその予定もどうなるのか分かりません。
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汚染水処理のALPS 再びトラブルで処理停止
NHK NEWS WEB 2014年3月27日
トラブルが相次ぎ、25日、運転を再開したばかりの福島第一原子力発電所の汚染水の処理設備、「ALPS」で処理中の水が異常に濁っているのが見つかり、東京電力は3つある系統の1つで処理を停止しました。
 
福島第一原発の汚染水処理設備「ALPS」は、ほとんどの放射性物質を取り除くことができ、汚染水対策の要とされていて試運転が続けられています。
「ALPS」では今月18日に1つの系統でフィルターが故障し、処理性能が大幅に低下するトラブルが起きたほか、24日には設備内のタンクで水漏れが見つかり、復旧作業を終えた25日、3系統のうち2つで処理を再開しました。
ところが、再開したばかりのA系と呼ばれる系統で、27日午前10時半ごろ、ポンプで処理設備本体に送り込まれる汚染水が、異常に白く濁っているのが見つかり、東京電力は、A系の処理を停止しました。
東京電力は何らかのトラブルが起きているとみて原因を調べていますが、処理の再開の見通しは立っていないということです。
東京電力は、来月以降に「ALPS」の本格運転を目指していますが、相次ぐトラブルでその具体的な予定は決まっていません。