美浜原発3号機で発生したタービン建屋からの蒸気漏れトラブルをめぐり、関電からは、高圧タービンを覆う本体と、亀裂を起こしたキャップの構造が異なり、キャップの厚みが本体より薄いことがすべての担当者に周知されていなかったため、同じ方法で点検した結果、腐食を見抜けなかったと報告がありました。
委員からは「運転開始以降どのように下の世代に情報を伝えてきたのか?」「どんな状況になったらまずいのか明確にガイドラインに示すべきだ」といった意見が相次ぎました。
関西電力では、再発防止策としてキャップを違う材質のものに変えるほか、新たなガイドラインを作成して、超音波測定を導入するとともに、作業員の技術力を高めるとしています。
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「下の世代に情報は伝えてきたのか」「明確なガイドラインを」関西電力美浜原発3号機のタービン建屋からの蒸気漏れトラブルをめぐり厳しい意見相次ぐ 原子力規制委員会
FBC 福井放送 2026/7/22
今年5月、関西電力の美浜原発3号機で発生したタービン建屋からの蒸気漏れトラブルをめぐり、原子力規制委員会は22日、関西電力の再発防止策を了承したものの、会社の対応を巡り厳しい意見が相次ぎました。
このトラブルは、美浜原発3号機で高圧タービンを覆うカバー上部の金属製キャップに、長さ8センチ、幅1センチの穴が開き、蒸気が漏れて原子炉を手動停止したものです。
その後の調査で、高温の湿った蒸気が秒速40メートルの速さでキャップ内で渦を巻き、内側から損傷して、キャップの厚みが最も薄いところで1ミリまで減っていたことがわかりました。
このトラブルをめぐり、関電からは、高圧タービンを覆う本体と、亀裂を起こしたキャップの構造が異なり、キャップの厚みが本体より薄いことがすべての担当者に周知されていなかったため、同じ方法で点検した結果、腐食を見抜けなかったと報告がありました。
委員からは「運転開始以降どのように下の世代に情報を伝えてきたのか?」「どんな状況になったらまずいのか明確にガイドラインに示すべきだ」といった厳しい意見が相次ぎました。
また点検状況をスケッチで記録していたことについて「目視の限界もあるので、デジタル画像で残すなど対策も必要ではないか」といった指摘もありました。
関西電力では、再発防止策としてキャップを違う材質のものに変えるほか、新たなガイドラインを作成して、超音波測定を導入するとともに、作業員の技術力を高めるとしています。
関電・美浜3号機 蒸気漏れ防止策など原子力規制委が了承 国際評価尺度「レベル0」
テレビ朝日系(ANN)2026/7/22
福井県にある関西電力の美浜原発3号機で高圧タービンから蒸気が漏れたトラブルで、原子力規制委員会は、関電が目視点検のガイドラインを新しく制定するなどとした再発防止策を了承しました。
5月、福井県美浜町の美浜原発3号機で高圧タービンから蒸気が漏れるトラブルが発生しました。
関西電力によりますと、タービンの上部にある金属製のキャップが腐食により損傷したことが原因とみられています。
原子力規制庁は、22日、腐食の進行などを確認する目視点検のガイドラインを新しく制定するなどの再発防止策や、トラブルの原因を取りまとめた関西電力からの報告を原子力規制委員会に諮り、委員会は報告内容を了承しました。
また、今回は原子力に関する事故やトラブルの深刻度を表す国際評価尺度=INESで最も低い「レベル0」にあたるとして、施設の安全に影響しないと評価しました。
美浜原発蒸気漏れは「レベル0」 規制委、国際尺度評価で
共同通信 2026/7/22
関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)で5月、タービンのキャップに穴が開き蒸気が漏れたトラブルについて、原子力規制委員会は22日、深刻度を示す8段階の国際評価尺度(INES)で最も低いレベル0とする評価を取りまとめた。施設の安全には影響しなかったと判断した。
関電は高温高圧の蒸気の流れで金属製のキャップの内側が腐食し、減肉が進んだことが原因と推定。過去の目視点検で表面に通常とは異なる模様が確認されていたが、減肉には気付けなかった。今後は内側を腐食に強いステンレスで加工するほか、目視点検の注意点をまとめたガイドラインを作る。
規制委はこの日の会合で、関電の原因推定や対策を「妥当だ」と評価した。一方で山中伸介委員長は「目視点検の限界についても考える必要がある」と述べ、今後の検査の在り方を検討するよう事務局の原子力規制庁に求めた。
トラブルは運転中だった5月8日に発生。放射性物質を含まない蒸気が漏れ、関電は原子炉を手動で止めた。3号機はその後、予定を前倒しして6月16日に定期検査に入った。