2019年4月3日水曜日

03- 福島再生加速化に472億円 うち帰還環境整備に432億円

帰還環境整備432億円 復興庁、福島再生加速化に472億円
福島民報 2019年4月2日
 復興庁は一日、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故に伴う福島再生加速化交付金として二〇一九年度予算で四百七十二億三千九百万円を配分すると発表した。大部分は帰還環境整備事業で、四百三十二億四千六百万円を充てる。帰還困難区域に再び住めるようにする特定復興再生拠点区域の整備では大熊町のJR大野駅周辺と下野上地区、双葉町のJR双葉駅西側地区が交付対象となった。 
 
 帰還環境整備事業は県と四十一市町村、三組合に交付する。交付先と交付額は【表(1)】の通り。大熊町の居住制限区域の大川原地区に災害公営住宅(平屋建て)四十四戸を整備する事業を新たに認めた。福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想の中核を担う福島ロボットテストフィールド(南相馬市)へのアクセス道路の調査費も付けた。 
 避難指示が解除された地域での農業再生も喫緊の課題で、新たに楢葉町のトマト栽培施設とサツマイモ貯蔵施設の整備、川内村のライスセンター整備、飯舘村の畜産関係施設整備を県事業として新たに認めた。 
 
 帰還環境整備とは別に、長期避難者支援に活用するコミュニティー復活交付金として、いわき市の災害公営住宅整備に伴う道路改良と震災メモリアル拠点の整備に計三億三千八百万円、南相馬市の遊具整備などに二千七百万円を交付する。 
 
 原子力災害の情報発信拠点整備では、県のアーカイブ(記録庫)拠点施設の整備と資料収集に九億円、イノベ構想の拠点をつなぐ交通網のカーシェアリング実証事業に一億円を充てる。 
 除染基準を下回る道路側溝の土砂除去事業は県と九市町村に計二十億八千八百万円を計上した。交付先、交付額、主な実施場所は【表(2)】の通り。新たに大玉村が対象となった。 
 子ども元気復活交付金は南相馬、浪江、飯舘の三市町村に計五億円を交付する。 
 
 
   (表1)   帰還環境整備の交付額
 
   註. 計数は精査の結果、今後変動があり得る。端数処理の結果、合計と
     一致しない結果があり得る
 
交付先
交付額
交付先
交付額
交付先
交付額
 
田村
176 
二本松
173 
浅川
 
南相馬
3,635 
伊達
2,136 
古殿
 
川俣
461 
本宮
915 
三春
 
広野
24 
桑折
11 
小野
 
楢葉
545 
国見
322 
新地
 
富岡
1,318 
鏡石
双葉地方広域市町村圏組合
 
 
川内
1,365 
天栄
0.2 
 
大熊
1,226 
西郷
 
 
双葉
6,661 
泉崎
360 
福島地方水道用水供給企業
 
 
浪江
6,653 
中島
 
葛尾
184 
矢吹
 
 
飯館
1,367 
棚倉
12 
双葉地方水道企業団
 
 
福島
474 
矢祭
434 
 
郡山
1,026 
 
 
いわき
290 
鮫川
12,592 
 
白河
684 
石川
 
 
 
須賀川
玉川
43,246 
 
相馬
51 
平田