東海第2原発の再稼働問題で日立市の小川春樹・新市長は22日、市内各界の代表者による「有識者会議」を5月中にも立ち上げる考えを明らかにしました
「市民が万一のときにしっかり避難できる実効性のある避難計画を作らないといけない」と述べ、「こういった諸々を含めて最終的に判断したい」と述べました。
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東海第2再稼働 日立市 5月にも有識者会議 市内各界から意見聴取
茨城新聞 2019年4月23日
日本原子力発電(原電)東海第2原発(東海村白方)の再稼働問題で、日立市の小川春樹市長は22日、市内各界の代表者による「有識者会議」を5月中にも立ち上げる考えを、初登庁後の記者会見で明らかにした。メンバーは二十数人で、既に人選を終えている。
小川市長は記者会見で、再稼働の是非の判断について、「市議会としっかり議論し、有識者会議で幅広い意見を聞きたい」と強調。広域避難計画策定に向けて市が1月に実施したアンケート調査で、市指定の福島県内に避難するとの回答が4割弱にとどまったことを踏まえ、「さまざまな避難の在り方があり、これを検証しないといけない」とした上で、「市民が万一のときにしっかり避難できる実効性のある避難計画を作らないといけない」と述べ、「こういった諸々を含めて最終的に判断したい」との考えを示した。
東海第2を巡っては、原電が2月、原子力所在地域首長懇談会で、再稼働を目指す考えを表明している。(川崎勉)