2019年4月6日土曜日

06- 大熊町の避難指示 10日 一部地域で解除決定

大熊町の避難指示10日解除決定 政府、福島原発立地で初
共同通信 2019/4/5
 2011年3月の東京電力福島第1原発事故による全町避難が続く福島県大熊町について、政府の原子力災害対策本部は5日、一部地域の避難指示を10日に解除することを正式決定した。除染により放射線量が低下したなどとしている。第1原発が立地する同県双葉町、大熊町での避難解除は初めて。
 
 事故から8年が過ぎ、町の復興に一歩を踏み出すが、住民の帰還の動きは鈍く、生活インフラの整備などの課題も山積する。
 避難解除の対象は、3種類ある避難区域のうち、居住制限区域と避難指示解除準備区域。放射線量が高い帰還困難区域の避難指示は継続する。
 
 
大熊町長、復興の財源確保を要望 避難解除で「町民戻れる環境を」
共同通信 2019年4月5日
 東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県大熊町の渡辺利綱町長は5日、渡辺博道復興相と面会し、町の一部避難解除が10日に決まったことを受け「課題が山積しているが、町民が戻れる環境整備に努める」と述べ、復興に向けた財源確保を要望した。
 
 同県会津若松市にある仮役場で面会。渡辺町長は避難指示が今後も続く帰還困難区域全域の除染や、同区域内のうち特定復興再生拠点区域から外れた地域について、帰還への見通しを示すよう求めた
 渡辺復興相は一部避難解除に「大きな第一歩だ。素晴らしい町づくりをしてほしい」と期待を込めた。面会後、「要望は真摯に受け止めたい」と強調した。