静岡県と御前崎市は28日、浜岡原発(御前崎市)4号機で進める安全対策工事のうち、災害で全電源を失う緊急事態に備えて設けた海水取水設備(2月に設置)と電源供給体制を実地に確認しました。
それはそれとして必要なことにしても、浜岡原発の最大の問題は地震の震源域の真上に立地していることなので、その安全性が確認されないことには話になりません。
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浜岡原発で安全対策工事点検
中日新聞 2019年3月31日
◆緊急電源など確認
(静岡)県と御前崎市は二十八日、中部電力が浜岡原発(御前崎市)4号機で進める安全対策工事の状況を点検した。地震や津波で全電源を失う緊急事態に備え、原子炉を冷やし続けるための予備施設として二月に設置した海水取水設備と電源供給体制を確認した。
屋外にある既存の海水取水ポンプが津波などで使用不能になることを想定し、水密扉の建屋と取水ポンプを新設。高台に緊急電源設備を設けた。県と市の担当者は、取水設備の建屋内部で、通常は止まっているポンプを緊急時の電源に切り替え、稼働する様子を確認した。
終了後、県の白石暢彦危機管理監代理は「確実に動くことを確認するのが大事で、維持管理が重要だ」と述べた。市の担当者は「今回が八十二回目の点検。工事を点検し、情報発信するのが市民の安心につながる」と話した。浜岡原発3、4号機は原子力規制委員会の新規制基準適合性審査を受けており、県と市はおおむね月一回、現場を点検している。 (河野貴子)