東北電力女川原発の安全性を考えるシンポジウムが18日、仙台市青葉区であり、柏崎刈羽原発の安全性を検証する新潟県の技術委員を務めた田中三彦さんと東芝の技術者だった後藤政志さんが講演しました。オンラインを含めて市民ら約150人が参加しました。
田中さんと後藤さんは専門家の立場から具体的に問題点を指摘しました。
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女川原発の安全性考える 技術者が講演、仙台でシンポ
河北新報 2021年04月19日
原子炉の設計技術者と東北電力女川原発(宮城県女川町、石巻市)の安全性を考えるシンポジウムが18日、仙台市青葉区であり、オンラインを含めて市民ら約150人が参加した。
東京電力福島第1原発事故から10年の節目に合わせ、女川原発の再稼働に反対する複数の市民団体が主催。東電柏崎刈羽原発(新潟県)の安全性を検証する新潟県の技術委員を務めた田中三彦さんと、東芝の技術者だった後藤政志さんがオンラインで講演した。
田中さんは「福島第1原発では圧力容器を締め付けるボルトが高温で緩み、水素ガスが漏れた可能性が高い。女川原発も同じタイプ。高温になったとき機能が維持できるか疑わしい」と述べた。後藤さんは「事故対策が成功する想定ばかりで失敗したときの対策が不十分だ」と話した。