国連のボイド特別報告者(人権と環境担当)らは15日、福島第1原発汚染水の海洋放出決定について、「汚染された水が海洋に放出されることで、日本国内外の人々の人権を無視できない危険にさらすことになる」、「海洋放出以外の選択肢もあると専門家は指摘しており、今回の決定には失望させられた」として「深い憂慮」を表明しました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
国連、処理水放出に「深い憂慮」 福島原発で特別報告者
共同通信 2021/4/16
【ジュネーブ共同】国連のボイド特別報告者(人権と環境担当)らは15日、日本政府による東京電力福島第1原発処理水の海洋放出決定に「深い憂慮」を表明した。
ボイド氏らは「汚染された水が海洋に放出されることで、日本国内外の人々の人権を無視できない危険にさらすことになる」と批判。「海洋放出以外の選択肢もあると専門家は指摘しており、今回の決定には失望させられた」としている。
処理水に含まれる放射性物質トリチウムについて「今後100年以上にわたり、人間や環境を危険にさらす可能性がある」と懸念。日本政府に「海洋環境を保護するなどの国際的な義務の順守」を求めた。