福島県は原発事故の影響などで心の不調を抱える子どもを支援するため「ふくしま子どもの心のケアセンター」を29日、福島学院大内に開設しました。所長は「最低あと20年はケアが必要だ。センターは重要な役目を担う」と強調しました。
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子どもの心ケア新拠点、福島県 「あと20年は支援必要」
共同通信 2021/4/29
東京電力福島第1原発事故の影響などで心の不調を抱える子どもを支援するため、福島県は「ふくしま子どもの心のケアセンター」を29日に新設した。所長に就いた福島県立医大の矢部博興教授は、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故被災者の心理的研究を例に挙げ「最低あと20年はケアが必要だ。センターは重要な役目を担う」と強調した。
センターは福島市の福島学院大内に設置。学校や市町村からの要請を受け、常勤の公認心理師ら専門家が、支援を必要とする子どもや保護者を訪問し、相談に応じる。
原発事故が心の病の原因かどうか分からない子どもにも効果的に支援できるようにした。