2021年4月22日木曜日

日本の原発汚染水処理技術は信頼できるか? (Record China)

 中国メディア「Record China」が、20年2月10日福島原発事故汚染水の処理を検討する「ALPS小委員会」が発表した報告書によると、19年12月31日時点でALPS処理水の73%がまだ日本の排出基準を超えていたとして、「技術的に実行可能でも、予定された工程が完全に実現できるとは限らないし、長期的に安定した稼働を維持できるとは限らない」と伝えました。
 因みに「きっこのメルマガ」21.04.15によると、ALPS処理水の実態は・・・
処理の手順は、初めにセシウム134と137、ストロンチウム90を分離し、その後多核種除去装置「ALPS(アルプス)」によって、残った放射性核種を62種類、基準値以下になるまで除去するという方法でトリチウムだけが残ってしまうというものでしたが、18年8月、メディアのスクープによって、当時、合計で約89万トンまで溜まっていた処理水のうち84%に当たる約75万トンが安全基準を満たしていなかったことが分かりました。基準値を大幅に超えたストロンチウム90、ヨウ素129、ルテニウム106、テクネチウム99などの放射性核種が合計12種類確認され(トリチウムが含まれているかは不明)、特に危険なストロンチウム90は、最も含有量の高い貯水タンクのものは、1リットル当たり約60万ベクレル、なんと基準値の約2万倍で他の放射性核種も、基準値の数十倍から数百倍のものが数多く検出されました。(「きっこのメルマガ」“汚染水「放出ありき」の非道。政府と東電の“密約”が炙り出す大嘘https://www.mag2.com/p/news/493817より抜粋)』
ということです。
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
日本の原発汚染水処理技術は信頼できるか?—中国メディア
                      Record China 2021年4月21日
日本政府がこのほど、東京電力福島第一原子力発電所の放射能汚染処理水を海洋放出すると決定したことが、広く注目を集めている。新華社が伝えた。

■日本が採用するALPSの処理効果はどうなのか?
中国原子力エネルギー業界協会専門家委員会の趙成昆(ジャオ・チョンクン)常務会長は、「日本の現在の福島原発事故で出た汚染水の処理方法は、主に2012年に開発された多核種除去設備(ALPS)によってトリチウム以外の放射性物質を濾過するというものだ」と説明した。
2020年2月10日、福島原発事故汚染水の処理を検討する「ALPS小委員会」が発表した報告書によると、19年12月31日時点でALPSで処理した汚染水の73%がまだ日本の排出基準を超えていたという。また、東京電力が発表したデータでは、ALPSが稼働してから現在までの間に、濾過後の汚染水の中のヨウ素129などの放射性物質の濃度が引き続き基準値を超える状況がたびたび出現し、効果は期待されたほどではなかったという。こうしたことからわかるのは、技術的に実行可能でも、予定された工程が完全に実現できるとは限らないし、長期的に安定した稼働を維持できるとは限らないということだ。