関西電力高浜原発1、2号機は9日、テロ対策の「特定重大事故等対処施設」(特重施設)が完成しないまま施設の設置期限を迎えました。
関電は完成時期は「精査中」とし見通しを示していません。装填済みの1号機原子炉の核燃料は燃料プールに移動させます。
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原発テロ対策、期限間に合わず 40年超えの高浜1、2号機
共同通信 2021/6/9
運転開始から40年を超えた関西電力高浜原発1、2号機(福井県高浜町)は9日、テロ対策の「特定重大事故等対処施設」(特重施設)が完成しないまま、施設の設置期限を迎えた。関電は施設の完成時期を「精査中」とし、見通しを示していない。今後、1号機の原子炉に入っている核燃料を燃料プールに動かす作業に入る。
特重施設は、航空機などを使ったテロ攻撃を受けても重大な事故となるのを防ぐため、新規制基準で設置が義務付けられた。原子炉建屋から100メートル以上離れた場所に、緊急時の制御室や電源設備などを備えるよう求められる。