共同通信は、中国広東省の台山原発の燃料棒が破損し冷却材中の放射性物質の濃度が上昇した問題について、中国メディアが詳細に報じなかったり、環球時報が「台山原発周辺の放射性物質の水準は正常で漏れは起きていない」と強調する中国政府の発表を引用したことを、中央の情報統制に拠るものと報じました。
しかし別掲記事の通り、この件は事故とは言えないものなので「空騒ぎ」に思われます。
日本でも、例えば東電の不利になる諸々の報道などは、抜群の広告予算を持っている東電の顔色を絶えず窺いながら最小限度に抑えているという現実があります。
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中国、台山原発の報道規制 安全管理への懸念を警戒
共同通信 2021/6/17
【北京共同】中国広東省の台山原発の燃料棒が破損し冷却材中の放射性物質の濃度が上昇した問題で、中国メディアは17日、詳細な報道をせず、政府発表のみを伝えた。原発を海外へ売り込むなど拡大路線を続ける習近平指導部は安全管理への懸念が高まるのを警戒し、情報統制を敷いているもようだ。
17日付の共産党機関紙、人民日報系の環球時報(英語版)は「台山原発周辺の放射性物質の水準は正常で漏れは起きていない」と強調する中国政府の発表を引用。漏えい事故が起きたと伝えた米CNNテレビの報道は否定されたとした。他のメディアは一連の問題にほとんど触れていない。