2021年6月29日火曜日

福島県浪江町津島地区のドローンDVD完成

 帰還困難区域になっている福島県浪江町津島地区の有志でつくる「ふるさと津島を映像で残す会」は、町内をドローンで撮影したDVD「津島の記憶」制作し避難先に身を寄せる津島の全世帯の住民に配りました。

 住民からは「涙を流しながら映像を見た」などの声が上がりました
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原発事故で帰還困難 福島県浪江町津島地区のドローンDVD完成
                           福島民報 2021/06/27
 東京電力福島第一原発事故で帰還困難区域になっている福島県浪江町津島地区の有志でつくる「ふるさと津島を映像で残す会」は、町内をドローンで撮影したDVDを制作した。会長の佐々木茂さん(67)は「ここで暮らしていた人たちがどんな生活を送っていたかを想像しながら見てほしい」と話す。
 タイトルは「津島の記憶」で、3枚組み計250分。行政区長8人のインタビュー音声を流しながら、住民の家を1軒ずつ写している。撮影した場所は住宅約500軒を中心に、560カ所に及ぶ。地元住民が過去に撮影した祭りや運動会の様子も収録されている。
 DVD制作のきっかけは2019(令和元)年6月から計画されていた地区内の住宅解体だった。ライフラインの整備などのため、解体工事が始まろうとしていた。「このまま津島の風景をなくすわけにはいかない」と立ち上がった有志12人が同年5月に会を結成し、6月から撮影を始めた。
 DVDは避難先に身を寄せる津島の全世帯の住民に配った。住民からは「涙を流しながら映像を見た」などの声が上がった。
 DVDは会のホームページ(http://furusato-tsushima.com)で販売している。値段は3000円(税込み)。