2021年6月22日火曜日

美浜原発運転差し止め求め仮処分申し立て 40年超再稼働

 関西電力美浜原発3号機の再稼働は、運転開始から40年超がたち、老朽化が進んでおり危険だとして、福井、滋賀、京都の3府県の住民9人が21日、運転差し止めを求める仮処分を大阪地裁に申し立てました。地震への対応や避難計画も十分でなく、再稼働は重大事故を起こす危険性が高いとしています。
 そもそも40年の限度を一挙に60年に延長するのは、補強工事の経費の回収に見合う運転期間にするという経済上の理由からで、原子炉の老朽化を無視したものです。
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美浜原発運転差し止め求め仮処分申し立て 40年超初の再稼働予定
                          毎日新聞 2021年6月21日
 運転開始から40年を超えた関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)の再稼働は重大事故を起こす危険性が高いとして、福井、滋賀、京都3府県の住民9人が21日、運転差し止めを求める仮処分を大阪地裁に申し立てた。美浜3号機は「40年超原発」として国内初の再稼働が23日に予定されている。
 原発の運転期限を巡っては、東京電力福島第1原発事故後の2013年に「原則40年、最大延長20年」とするルールが定められた。運転開始から44年がたつ美浜3号機は、原子力規制委員会の審査で延長が認められ、21年4月に福井県知事が再稼働に同意した。
 申立書によると、40年を超えた原発は老朽化が進み、運転することは事故発生のリスクを飛躍的に高めると指摘。地震への対応や避難計画も十分でなく、再稼働は重大事故を起こす危険性が高いとしている。
 住民側代理人の井戸謙一弁護士(滋賀弁護士会)は「40年を超えた原発の運転は非常に危険。早期に停止する必要がある」と話した。関電は「申立書が届いていないため、詳細についてコメントは差し控える」としている。【芝村侑美】