2021年6月23日水曜日

美浜原発3号機が6月23日に再稼働 初の40年超運転へ

 全国初の40年超運転となる関西電力の美浜原発3号機は、23日に起動し、24日に臨界に達した後安定を確認し29日に併入、最終的に7月27日に営業運転に移行する予定ですが、テロ対策施設の余裕期限である1025日までに停止しなければなりません。

 これまで防潮堤設置の他 配管その他の付帯設備はそれなりに補強しましたが、中性子の照射を受けて最も劣化する原子炉自体は既製の物をそのまま使います。
 これまで繰り返し指摘されてきたとおり危険でない筈がありません。
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美浜原発3号機が6月23日に再稼働 福島事故後、全国初の40年超運転へ
                          福井新聞 2021年6月22日
 関西電力は6月23日、運転開始から44年を超えた美浜原発3号機(福井県美浜町)=加圧水型軽水炉、出力82・6万キロワット=を再稼働する。運転期間を原則40年と定め、特別な審査に合格すれば「20年を上限に1回限り延長できる」とした東京電力福島第1原発事故後の新ルール下で全国初の40年超運転となる。
 美浜3号機は2011年5月14日に定期検査入りして以降、10年間停止している。再稼働に向けた作業や検査について関電は6月21日、「トラブルなどは発生しておらず工程通り進んでいる」とした。22日までに原子炉内の核分裂を抑える制御棒の駆動検査などを行い、23日に原子炉を起動する予定。起動時は原子力規制庁の検査官が監視し、福井県幹部が立ち会う。
 24日に臨界に達し、29日に発電機と送電設備をつなぐ並列操作を行う予定。7月3日に定格熱出力一定運転でフル稼働に入り、7月27日に原子力規制庁の最終検査を終えて営業運転を始める。ただし、テロ対策施設が未完成のため設置期限の10月25日までに停止しなければならない
 10年間停止していることを踏まえ、関電は5月下旬以降、トラブル防止のための独自対策として「総点検」を3回実施。延べ322人で発電設備全体に問題がないことを確認したとしている。さらに起動直前や、並列の前後といった安全上重要な局面では計3回、各回130人体制で「集中的な安全確認」を行うとしている。