2024年1月10日水曜日

志賀原発に外部電源5系統のうち3系統が供給不能 残りの系統で給電して安全を確保

 石川県志賀町にある志賀原発に最大で約3メートルの津波が到達していたことが分析の結果分かりました。志賀原発には海抜15メートルの高さの防潮堤が設置されています。

 北陸電力は9日、外部から志賀原発に供給を行っている送電線5本について、中能登変電所から電力の供給を行っている志賀中能登線の一部で破損が確認されたと発表しました(同原発ではその他にNo1及びNo2変圧器の故障で2系統も使用できません)。
 北陸電力は残りの系統で電気を供給するなどして安全上重要な機器の電源は確保されているとしています破損した送電線などについての復旧の目処は立っていないということです。
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志賀原発に最大約3メートルの津波到達、分析の結果明らかに 能登半島地震
                        日テレNEWS NNN 2024/1/9.
北陸電力は、能登半島地震によって石川県志賀町に立地する志賀原子力発電所に、最大で約3メートルの津波が到達していたことが分析の結果わかったと明らかにしました。
能登半島地震は今月1日の午後4時10分に発生していますが、北陸電力によりますと、志賀原発では午後4時35ごろにまず約1メートルの津波が到達し、その後、海面変動を繰り返しながら午後5時45分ごろに最大となる約3メートルの津波が到達していことがわかったということです。
志賀原発には津波を観測するための専用の潮位計は設置されていませんが、原発で使用するために海水を取り込む設備の水位の解析に加え、資材を荷揚げする岸壁で測定している海面水位の測定値から算出したということです。
志賀原発には海抜15メートルの高さの防潮堤が設置されているため、北陸電力によりますと、津波によるプラントへの影響はなかったということです。


志賀原発前の海面で最大約3メートルの水位上昇を確認 津波の影響で 北陸電力
                        TBS NEWS JNN 2024/1/9
1日に震度7を観測した石川県志賀町の志賀原発について、北陸電力は9日、志賀原発前の海面で津波の影響により最大3メートルほどの水位上昇を確認したと発表しました。

北陸電力は9日、オンラインで会見を開き、志賀原発について1日に発生した地震の影響で原発前の海面で津波の影響により最大3メートルほどの水位上昇を確認したと発表しました。
北陸電力は、これまでに志賀原発の敷地内に設置された水位計でおよそ3メートルの水位の上昇が観測されていたと発表していましたが、その後、詳細な解析を進めていました。
その結果、原発と防波堤の間にある波高計のデータなどが観測でき、津波の影響で、1日の午後4時半すぎにおよそ1メートルほどの海面の上昇を確認し、1日の午後5時45分ごろに最大となる、およそ3メートルの海面の上昇を確認したということです。
また、外部電源から志賀原発に電力の供給を行っている送電線5本について、中能登変電所から電力の供給を行っている志賀中能登線の一部で破損が確認され、使用できなくなっていると発表しました。
北陸電力は、ほかの系統で電気を供給するなどして安全上重要な機器の電源は確保されているとしていますが、破損した送電線などについての復旧の目処は立っていないということです。